「ポーカーとNFTゲームの共通点」コインムスメ代表 辻拓也
海外の大型トーナメントで優勝することは多くのポーカープレイヤーの夢であり、これまで数多くのプレイヤーがトーナメントに挑戦し、様々なドラマを生んできました。その魅力の一つは賞金額の大きさで、WSOPのメインイベントでは優勝賞金額は10億円を超えてきます。
今回は、ポーカーの獲得賞金額がまとめられているThe Hendon Mobをもとに、各国で生涯獲得賞金額が1位のプレイヤーを紹介していきたいと思います!
今回は、アメリカ・ヨーロッパ編となります。皆さんが知っているプレイヤーの意外な経歴も紹介していますので、ぜひご覧ください!ポーカーメディアPOKER PICKSがお届けします。
【目次】
・Bryn Kenney (アメリカ)
・Daniel Negreanu (カナダ)
・Stephen Chidwick (イギリス)
・Mikita Bodyakovsky (ベラルーシ)
・Adrian Mateos (スペイン)
・Fedor Holz (ドイツ)
・Patrik Antonius (フィンランド)
・1998年 WSOP $2,000 Pot Limit Hold'em ($169,460)
・2004年 WPT $ 15,000 + 300 World Poker Tour Championship ($1,770,218)
・2013年 WSOP A$ 10,000 No Limit Hold'em ($1,087,160)
・2024年 WSOP $ 50,000 Mixed Games: Poker Players Championship ($ 1,178,703)
Negreanuはポーカー界で最も有名なプレイヤーの一人で、7つのWSOPブレスレットと2つのWPTタイトルを獲得しています。2004年と2013年にはWSOP年間最優秀プレイヤーに選ばれており、この偉業を2度達成したのはNegreanuただ一人です。彼の親しみやすい性格と戦略的プレースタイルは世界中のファンに支持され、ポーカー界の顔として活躍しています。
Negreanuはハイローラートーナメントで活躍し続けており、YouTubeやTwitchでポーカーのライブ配信を行うほか、メディア出演やコーチング活動も行っています。
Negreanuは、ポーカーテーブルでよく喋る姿が印象的です。相手のアクションや会話、仕草から相手のハンドを読むハンドリーディングに長けています。ここでは、Negreanuの印象的なブラフキャッチのシーンを紹介します。
・2015年 EPT € 2,000 + 200 #63 No Limit Hold'em ($130,843)
・2019年 WSOP $25,000 Pot-Limit Omaha High Roller ($1,618,417)
・2022年 EPT € 100,000 No Limit Short Deck Hold'em ($1,916,463)
Chidwickは16歳でポーカーを始め、「Stevie444」という名前でオンラインで活躍しました。その後ライブトーナメントにシフトし、2019年のTriton Millionでの4位入賞で国際的に有名になりました。また、彼は長い間WSOPブレスレットを持たない最強プレイヤーの一人でしたが、2019年ついに悲願の初ブレスレットを獲得しました。
Chidwickは主にハイローラートーナメントで活躍しており、ライブ、オンライン共に積極的に参加し、成績を残しています。
Triton Poker FTでのワンハンドです。賞金アップの重圧がかかる中、相手のブラフオールインを見破りダブルアップに成功しました。
・2018年 Triton HK$ 2,000,000 No Limit Hold'em - Triton Poker Super High Roller Series Main Event ($5,257,027)
・2021年 WSOP $ 50,000 No Limit Hold'em - High Roller ($1,462,043)
・2022年 EPT € 100,000 No Limit Hold'em - EPT Super High Roller ($2,031,303)
Badziakouskiは子どもの頃からチェスやカードゲームに夢中になり、16歳でポーカーを始めました。その後、2018年のTriton Poker Super High Rollerでの優勝により、キャリアを一気に加速させました。また、2021年にはWSOPで初のブレスレットを獲得しています。
Badziakouskiは、主に高額バイインのトーナメント、世界各地のハイローラーイベントで活躍しています。また、パーティポーカーのアンバサダーとしても活動しており、ポーカー界での存在感を強めています。
Triton PokerのShort Deck Cash Gameでのワンハンドです。Badziakouskiの見事なブラフが決まり、Aのスリーカードを降ろしてポットを獲得しました。
・2013年 WSOP€ 10,000 + 450 No Limit Hold'em - Main Event ($1,351,661)
・2016年 WSOP $ 1,500 No Limit Hold'em Summer Solstice ($409,171)
・2021年: WSOP $ 250,000 No Limit Hold'em - Super High Roller ($3,265,262)
Mateosは2013年、19歳という若さでWSOPのメインイベントを制し、世界のポーカー界で一躍有名となりました。この若さでの成功とその後の安定した成績から、彼はポーカープレイヤーとして世界的に知られる存在となっています。
Mateosは大型のハイステークストーナメントに出場し、近年特に成績を残しています。また、ポーカーコミュニティ「Team Winamax」のメンバーとしても活動しています。
2021年のWSOP $250,000 Super High Rollerの決勝でのワンハンドです。ヘッズアップでBen Heathを下し、見事な優勝を遂げました。
・2015年 WPT United States $ 100,000 WPT Alpha8 - No Limit Hold'em High Roller ($1,589,219)
・2016年 WSOP $ 111,111 No Limit Hold'em High Roller for One Drop (single re-entry) ($4,981,775)
・2016年 EPT € 48,500 + 1,500 No Limit Hold'em - Super High Roller 8 Handed ($1,473,127)
Holzは、ニックネーム「CrownUpGuy」としてオンラインポーカーからプロの道を歩み始め、その後多くのトーナメントで成功を重ねました。特に2016年は大躍進の年で、ハイローラーイベントなどで優勝し、同年のトーナメントプレイヤーランキングで世界一に輝きました。
Holzは「Pokercode」というポーカー学習コミュニティを設立し、プロプレイヤーとしての活動に加え、教育やコーチングにも力を注いでいます。新たな才能の育成を目指し、ポーカープレイヤー間の交流と学びの場を提供しています。
2018年WSOP Big One for One DropのFTでのワンハンドです。Fedor Holzが、2人のオールインに対してTTで長考の末コールし、緊張の中フロップが開かれます。
・2015年 EPT € 4,000 + 190 No Limit Hold'em - EPT Main Event ($343,365)
・2022年 Triton $ 25,000 No Limit Hold'em - 8-Handed ($825,000)
・2024年 EPT € 97,020 + 2,980 No Limit Hold'em - EPT Super High Roller ($2,107,933)
Antoniusは元々プロを目指すテニスプレイヤーでしたが、重度の怪我をきっかけにモデル業へ転身し、その後モデル業の収入を元手にポーカープレイヤーとしてのキャリアが始まりました。2005年にEPTで優勝すると国際的に有名になり、その後はキャッシュゲームやトーナメントで活躍を続けています。
現在も世界中の高額キャッシュゲームやトーナメントに参加し続けており、特にライブキャッシュゲームに力を入れています。また、トーナメントプレイヤーとしても依然としてトップレベルで活躍しています。
Triton Pokerでのワンハンドです。相手のオールインに対し、ブラフを見破りコールして大きなポットを獲得しました。
いかがでしたでしょうか。皆さんのよく知るプレイヤーの意外な一面や、新しい発見もあったのではないでしょうか。今回紹介したプレイヤーの方々は今も世界トップクラスで戦い続けています。彼らの今後の活躍にも、ぜひ注目していきましょう!
ポーカーピックスの編集部「ポーカーのすべてをあなたに」をコンセプトにポーカーのオリジナルコンテンツを執筆。現役プロプレイヤーやディーラーなど幅広い視点でポーカーの魅力を発信する。