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「許す心と感謝の心」前田亜津佐/shopmaker Part2

日本でミックスゲームの第一人者と言っても過言ではないshopmakerさん。国内大型大会のミックスゲームトーナメントでは必ずと言っていいほど入賞しているshopmakerさんのあまり知られていない、ポーカーとの出会いやその後の普及活動、勝つ秘訣についてお聞きしました!ポーカーメディアPOKERPICKSがお届けします。

ポーカーで勝つ秘訣


shopさんといえば大型大会のミックスゲームではよくインマネや優勝していらっしゃると思うのですが、勝つ秘訣をお聞きしたいです!どのようなメンタリティーでプレイされているのでしょうか?

勝とうと思ったからだな。まず、そもそも論として、本当に勝とうと思ってトーナメント出てますかっていう話なんだよ。 みんないるからとか、行ってみたら出れそうなのがあったから出たとか、なんとなく出てる人が多いと思うんだ。 トーナメントに座るにしても、目的なく着席して、なんとなくいつもと同じアクションでポーカーして、同じように負けて帰ってるだけな気がするんだよね。 もちろん全員じゃないけど、多くの人たちはそうなんじゃないかなって。

確かに大型大会だと特にそういうのがあるかもしれませんね…

俺は違うのね。トーナメントごとに目標を決めている。優勝しよう。ファイナルテーブルで4位までにしよう。たまには楽しむことを目的に適当にやることもある。 毎回全部のトーナメントに出るたびに、全員が毎回優勝しようと思って座ってますよって多分言えないと思うんだよ。 俺はわざと負けるし、負けを作るし、それによって勝ちが出来上がる。

負ける時と勝つ時はなんかプレーが変わったりとかするのでしょうか。

変わるよ。変わるし、勝ちに繋がる負けを作る。変な負け方したらダメなのよ。変なって言い方はおかしいな。例えば、明日美味しく食べるために、今日カレーを作って味を染み込ませとこうみたいな感じかな。でも、その間は食べれないの。出来上がった時に美味しいところだけを食べれるように、美味しくないところだけ削ってそれを今日は食べとこっていう感じ。

それはつまり、運要素的な話なんでしょうか。

そうだけど、自分のメンタルとか、勝つポイントをトーナメントのファイナルテーブル、そして優勝という場所にするためには、調整しなきゃいけないんだよ。 その調整をするのを運って簡単に言うけど、運は現象だから。 大事なのはフラットにものが見れるメンタルなんだよ。フラットな感性で対峙できるかで、それをキャッチできるアンテナが立ってるか立ってないか変わる。自分を整えないといけないし、整った状態で100%の技術とか知識が発揮できる状態に運気を載せないといけない。ポイントのズレを流れに合わせるわけ。別のトーナメントとか最初の方にズレさせて、トーナメントの最後とかに合わせれば勝てるじゃん。

それをshopさんはいつもやられているんですね。

最初の方にさ、良いハンドとかいっぱい来たりさ、変なハンドで入ってもストレートできちゃって、チップ一気に増えたりするじゃん。でもさ、その後大体負けるでしょ。

確かに負けます…

あれが必要なのは最初でしょう。そこはたくさん出ればいいだけだから数いっぱい打てんだよ。でも、ファイナルテーブルには数いっぱい出れないでしょう。到達点なわけだから。ファイナルテーブルに行ける数って、出れるトーナメントの数に対して何分の1なの、って話なわけ。勝利ポイントを序盤に持ってっちゃったら永遠に勝てない。

もちろん、たまたま序盤にいい波があって、最後にもう1回波来ましたみたいなのがあるかもしれないし、ターボゲームで波に乗ったまんま終われた、勝ち切れたってのもあるかもしれないけど。でも、みんな勝ちたいのは長くて賞金とかも大きいゲームじゃん。

そうですね。やっぱりメインイベントとかで優勝するのに憧れます!

いつも夕方に飛んじゃうな、とか、夜のイベントはいつも21時ぐらいに終わっちゃうな、とかがあったら、そういう時はその時間を避けて調整したりするんだよ。あと俺は色も気にする。

自分がね、例えば今日ブルーグレーのトレーナーを着てます。 でも、もし今日ピンクのフリルを着てたら、話は違ってたはずなので、何色を身につけるかも考える。

なるほど。すべて含めて考えられているんですね。

そうやって一つ一つを気にすると、今日終わる時間とか、この次の予定に対する影響とか、どんどん広がっていく。大きくなっていくんだよ。たまたま着てる服の色だけの話だよ。それなのに、未来はどんどん大きく変わっていくわけじゃん。 これが実は明日に影響するどころか、10年後とかにも影響してる。でもそれも気にしてないとキャッチできないじゃん。

引用:WSOP

今、自分がここに座ってるのはなぜなんだろうって。 必ず起点があるんだ。 その起点がなんであったかを、後から拾い集めるのって大変なんだよ。でも、狙って起こすことはできるでしょ。本当にシンプルな話。例えば、今日新しいビジネスを始めるのと、明日始めるかも、だと全然違うイメージでしょう。

そうすると起こる結果もだいぶずれてくると思うんだよ。 今の小さな要素が日常生活にもポーカーにもあるわけだから、AKが今回滑ったな、みたいなのは、単純だし馬鹿みたいな話だけど、次も滑る。

じゃあ、AKでJJに負けちゃったので、今度JJ来たと思ったらAKに負けるのかって話だよ。まあ、これはオカルトってことだよね。でもそういうのを、オカルトって一括りにすると、危険がある。

ある意味、運のタイミングとかをコントロールしているのかなっていう風に思ったんですけど、仮に序盤にAAとかKKが来てしまった場合ってどうされてるのでしょうか。

そこがね、スキルなんだよね。ポーカーにおいては、運を操作するスキルが1番大事だと俺は思ってる。

運を操作するスキルですか…

もちろん、当たり前に本に書いてあることは大事だよ。でもみんな本読んだら、同じ人になっちゃうよね。 でも絶対そんなことにならない。みんな性格も違うし、その日の気持ちも違うし、着てるものも違うしね。気性も違うし、彼女の横にいたから頑張らなきゃって頑張っちゃう人もいるだろうし、お金がないからすごい節約して頑張ってる人もいる。 いろんな人がいるじゃん。

同じ本を読んだからって、同じプレーヤーがいっぱい生まれたりしないでしょ。じゃあ意味ないじゃん。それは知識として持っとくだけで、10割あったらそのうちの1つでしかないから。10の中に少なくとも運の要素ってのは3はある 。 その運の要素が3あって、俺が操作できるとしたらその中の1個だけ。まだまだ人だから。

とても興味深いです!

でも、1個できるだけで、最初の本を読んだだけの人よりは絶対的に勝てるわけ。俺も本は読んでるし。みんな本読んで、あとは違う自分の技能とか強みを武器にしないといけないんだよ。 俺はよくわかんないけど、みんな同じことを勉強して、GTOだとか勉強ツールだとか言ってはいるけど、明確に他の要素のレベルを上げれる人っているのかな。 俺は難しいことは嫌いだから、 全部体感して経験して、自分で項式を作りたい。人から聞いた項式は使いたくないわけ。

なるほど。知識だけではポーカーは勝てないということですね。

ポーカーって勉強だけじゃないじゃん。心理学も少なからずあるし、財力だって関係してくる。 同じレベルのスキルがあってもたくさんお金を持ってる人が強いっていうゲームなんで。そういったベクトルの中で、運っていうベクトルは多分10の中の3ぐらいで、スキルっていうのが同じくらいで、あとは別の要素で構成されてる。 みんなはその中の1要素を一生懸命勉強してるみたいな状態で、どんなに頑張っても3個しか習得できない。そこで止まっちゃうんだ。

どんなゲームをしているかというのを考えるのはすごく大事なんだ。それなのに、キャッシュ、トーナメント、オンライン、ライブ、みんな全部一緒にしたがるわけ。簡単にしたいから。 でも、ターボとロングのゲームでも違うし。 ドローとスタッド、PLゲームかNLゲームかでも違うわけだ。ゲームの中身だけじゃなくて、どこでやってるかとか、誰とやってるかだってすごく大事なんだよ。

確かに、同じポーカーでも戦い方は場所や内容によって変わってきますよね。

全部違うゲームなんだから、同じことしたら勝てないんだよ。こんな単純なことをそもそも議論する必要性も本当はないんだけどね、これは義務教育の悲しいとこだね。なぜかはわからないけど、みんなポーカーということしか見えてない。 本当はそうじゃないんだけど、見えないところとか知らないところは怖いし、 みんなと同じじゃなくなるのは嫌だし、理解できないものは理解しないで放ってしまう。それで自分が理解できるところだけ頑張ってみて、それを突き詰めればなんとかなるだろうって思っちゃってる。

考えさせられます。

引用:KK LIVE

多分、トランプが紙なのかプラスチックなのか、みたいなところを知らない人も多いんじゃないかな。でも俺だったらね、俺は自分の車が好きだからさ、この皮は何を使ってるのかなとか、この色は再現できるのかどうかって気になるんだよ。 トランプもさ、遊ばせてもらってるんだから大事にしたいし愛情を持ちたいじゃん。だけど、みんなそういうところはおざなりにしちゃうんだ。チップがクレイだとかセラミックだとか色々あるけど、これも特に考えないよね。でも、マニアって人はすごいこだわるじゃん。インク何使ってんのかな、とか。

確かに、細かいところにこだわる人は少数派かもしれないですね…

でもこういう細かいところに気づけるかという感受性が、プレイに影響するんだよ。例えば100点チップをいっぱい持つ人なのか、それとも25,000のチップの方が多いのか。それでプレイスタイルもわかっちゃう。

人をよく観察することも大事ってことですね。

いろんな発想とかっていうのは、ロジックの外でしょ。でもそういうのってよく考えてみると色々あるんだ。 ちょっとおしっこしたくなってるから、このハンドは80%以上の確率で降りるだろうな、みたいのがわかったりさ。 ロジックの内側においても、7:3だったら7が正義だと思ってる人が大半だよ。でも違う。3の時は3を選ぶのが正義なんだよ。 7の時は7を選ぶのが正義。でも、7の時に3を選んでない人は7がわからないし、3の時に7を選んでない人は3が理解できてない。わかった上で勝つか負けるかを選ぶわけだね。

自分がどこまでするかは自分で本来決めれるのに、なるがままにただトーナメントに出ています、みたいなスタンスだから、なんでなんだろうなと俺は思うよ。

俺は目線がちょっと違うんだと思う。だから、なんでそんなに簡単にたくさんのステージを上がれるのかって言ったら、ステージが見えてるから。 でもみんなはステージを見た自分が、今、何をしてるかよくわからずにトーナメントに出てるから、どの段を上がればいいのかわかってないんだよ。だから演出のために1回ステージを降りようって気持ちにならない。でもずっとステージに残ってたいって気持ちは、ずっと山登りしてる状態で疲れちゃうんだよね。俺は違う。ちゃんと休憩をしてるから順番にステージを上がれるんだ。

「たくさん負けること。負けを知って、負け方にこだわること。」


ミックスゲームって、国内でできるところ増えてきたとはいえまだまだ少ないじゃないですか。 その中で勉強したいけど、勉強の仕方もわからないって人が多いと思うんですけど、まずどういう風に勉強されてきましたか。

ミックスを始めますっていう時に、何の種目からやればいいですか?ってよく言われるけど、なんでもいいんだよね。 テキサスができてる時点で、ミックスはできるのよ。ポーカーっていうゲームの本質が理解できてれば、それの形が違うだけで難しいことは何もない。

1万点持ちのロングストラクチャーです。で、500-1,000からですって言われたら、ん?ってなるよね。100万点持ちで50-100からスタートする2時間半のターボです、なんてのもないよね。それと同じ理屈。テキサスなのか、ノーリミット、ポットリミット、フィックスリミットなのか、ドローなのか、スタッドなのか。その組み合わせの違いだけなんだよ。 結局はテキサスホールデムにおいてもバウンティがあったり、最近流行ってるミステリーバウンティがあったり、そういう違いがあるでしょ。テキサスだけもそんだけあって。それぞれが違うゲームなんだよ。 ストラクチャーとスタックで、ゲームの大事な部分が変わってくるのと同じで、ミックスゲームはルールの部分が違うよっていうだけなの。基本全部ポーカーなのは変わらない。

そのように説明されると納得します!

今日初めてでも十分できる。テキサスだって十分できたでしょ。1日目にカード2枚見てさ、はい、チップ出すんですよって。今すでにチェック、レイズ、コールだとかってアクションをみんな知ってるわけです。覚えることなんてほぼないの。やって遊べばいいだけ。

遊んで気に入ったら続ければいいだけで、勉強したいっていう人はもうすでに勉強してるよ。勉強したくなかったら、吸収できないから。勉強したくないって人は遊んでたいかもしれないでしょ。その方が楽しいよ。お酒飲んでさ、適当なプレイをした方が楽しいじゃん。そういう価値観もあって、それも勝ち組でしょ。

うまくなるにはミックスもテキサスも本質は同じところにあると思っているのですが、ポーカーというゲームにおいて、うまくなるためにはどういう要素があるんでしょうか?

もう感謝の心しかない。 その場を提供してくれる人に感謝して、同時に一緒に遊んでくれる人に感謝をして。それからそこに起こりうる状態に対して感謝をして。なんで感謝できるのかって言ったら、 ポーカーが好きだからでしょう。ポーカー好きじゃなかったら感謝しないよね。好きこそものの上手だねって言うもんね。負けて感謝かって。感謝です。負けるからこそ強くなれるし身につく。

感謝の心ですか!

だって簡単な話じゃない?勝ったら勝った時と同じことをすればいいし。負けたら負けた時と違うことをすればいいんだから。 両方学びであって、自分にとったら勝ち。どちらかというと、負けた方が勝ちだよね。お財布にとっては困るけど、ポーカーに対しては感謝して愛するよっていう気持ちの上では、負ける方が勝ちだよね。 だって、1個勉強になった。うん。1個知識は増えた。負ければ負けるほど、知識が増えたと言える。だからどうやったら上手になるかはたくさん負けること。 負けを知ることで、負け方にこだわること。

どういう負け方がいいと思いますか。

美しいことだね。優しいこと。優しく負けて、綺麗に負ける。で、そうすると、負けることも自分で愛おしくなる。ほら、不細工な女も長年連れ添ったらさ、愛おしいでしょ。

いい例えですね!笑

引用:JOPT 公式X

つまり、やればやるほどポーカーが愛おしくなってくればもう勝ちだ。 人のせいで自分が今日負けた、悔しいってなった時にさ、なんで負けて悔しいんだろうと考えると。 あいつがあんなことしたからだ、語り部がうるさかったからだ、店の対応が良くなかった、ディーラーと相性が悪かったとか。ビジネスでも友人がでもよくあるんだけど、外に問題を向けようとする。でもそうじゃないよね。 ちゃんとその人に対して感謝をしてましたかって。語り部さんに語ってもらって、鬱陶しいベットアクションしてもらって感謝してもらいましたかって。自分の学びになったんじゃないんですかって。そしたら感謝の気持ちがあればさ、何も楽しくないことはないじゃん。

めちゃくちゃ素敵な考え方ですね!

すごい綺麗事を言ってるけどね。でも、ポーカープレーヤーたるもの、メンタル管理が大事だから。鉄のメンタルを持つことが大事だし、こういうメンタルを持つことによって、ティルトしなくなる。これも勉強になるわけ。繋がっていくんだよ。

自分が真っ白な状態でポーカーに向き合ってね。だから、君のことが大好きだよって言ってる時に他の女のこと考えたりしないように、まっすぐ真っ白な気持ちで誠心誠意全部を知りたい、全部見て全部わかりたい、っていうことをポーカーにおいて考えてみるんだ。 そしたら、ゲームだけがいいよなんてならない。例えばポーカーっていうゲームのロジカルな部分だけを愛してるって言ったら、体目当てになる。違うじゃん。 君はこれからも成長していくわけだし、年も取っていくし、髪型も変わるかもしれないし、 嫌な時もあるかもしれないし、わざとわがまま言うこともあるかもしれない。 そういう時にも、全部感謝して。自分の足りないところがそれでわかるんだからさ。勉強なわけだね。それが、愛してるってことでしょ。

恋愛とポーカー、意外と似てるかも知れませんね!笑

ゲームに対してもそうだし、同じことだと思う。好きこそものの上手なれていう言葉は、やっぱり何に対しても感謝って意味だと思う。ゲームで楽しませてもらって、なんならトランプを触らせてもらえるのが当たり前じゃないんだから。全てにおいて自分のために世の中が回ってるんだなって実感できたら嬉しいでしょう。そういうメンタルを持つことは、強いポーカープレーヤーとしては必須だと思うよ。

「許す心を持って欲しい。」


最後に何か伝えたいことはありますか?

ポーカープレイヤーを許す心をみんなに持ってほしいな。 なんか嫌なことされたとかね。客観的に見たらなんともなかったけど、本人からするとそれは嫌だったとか、良くないことだなって思うこともあると思うんだけど。 何事も許してあげないと許されないんだよ。

許し合う世界…大事ですね。

俺はさ、すごい自分が不出来だなって思ってるのね。いろんなことが事足りなくて、欠落人間だなって思ってる。やりたいことはすぐやりたいし、欲しいものは欲しいし、あまり固定概念に囚われたくないし、わがままで遅刻もするしさ、迷惑をかけてしまったり、人に頼らないといけないこともすごい多いんだよ。だから許すから許してくれっていうのが基本スタンスなんで。

いろんなプレーヤーがいるんだよ。 昨日初めてポーカーを始めたかもしれないし、覚えた環境があまり良くなかっただけかもしれないし、たまたま昨日コーチングを受けて今日イキっちゃっただけかもしれない。 何があるかわかんないけど、一緒にポーカーしてくれてる人たちにそんな怒んないでって話よね。1人じゃポーカーはできないんだから。

ディーラーさんがいて、団体があって、それを伝えてくれる人がいて、イベンターもいて、そもそもポーカーっていうゲームが存在して、これを作った人がいて、それをプレイする人たちがいるから、君が楽しい。自分がお金を払ったから楽しめて当然じゃないんだよね。 で、お金を失うことも楽しみの1つなんだ。それを買ってるんだよ。それを忘れちゃいけない。

なんかすごく心に響きます。

だから何事もおおらかに許して。 ただ、さっきも言ったけど、マナーはちゃんとする。自分と一緒に遊んでくれる人や参加してくれる人たちや自分の仲間に対して嫌なことをされたり迷惑をかけられた時は、ちゃんとその場で指摘をしなきゃダメだ。それを繰り返していくことによって、自分のポーカー環境が向上していくからね。

中野からずっと掲げているモットーですね。

ポーカー業界の情勢や民度云々の前に、 俺らはポーカープレーヤーで1つのテーブルを囲ってるんだから、1つのテーブルの治安だったり、民度とかをちゃんと高めれるでしょ。 所詮数人しかいないんだから。そんなことをちょっとずつでもみんなが思えば、結構簡単にポーカー業界が伸びて、それぞれが胸を張って、「俺ポーカープレーヤーなんだよ」って言えるようなところに上がっていけると思うんだよ。

みんながちょっとずつ思ってくれることによって、そこのテーブルの状態は良くなる。で、このテーブルの状態が良くなったら、その運気っていうのはちゃんと吸収して帰れるから。 そうしたら、楽しくポーカーすればするほど、どんどん強くなっていくんだよ。ポーカーに対する親密性が上がっていくから。 だから、せめて小さいテーブルの社会は綺麗に美しく楽しもうねって。で、許されるためには許し合おうねと。 許すためには許さない部分、マナーの部分はしっかりと咎めようねと。

今は始まったばっかりでいろんな人がいて、1番長くやってるような人でも20年とか25年とかレベルだけど、これからどんどん歴史ができていく。50年後も100年後もポーカーをするし、その中で自分がいかに楽しくポーカーを愛して付き合っていけるかっていうのは、今この瞬間のそのハンドにもかかっているぐらい大事なことなんだよ。それが俺の一番伝えたいことかな。

とても感動しました。ありがとうございました!

Poker Picks

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ポーカーピックスの編集部「ポーカーのすべてをあなたに」をコンセプトにポーカーのオリジナルコンテンツを執筆。現役プロプレイヤーやディーラーなど幅広い視点でポーカーの魅力を発信する。

Maeda Azusa

前田亜津佐

国内MIXゲームやPLOの普及の第一人者。商業施設デザイナーでありながら、アミューズメントカジノ中野/練馬P-laboの経営やPMJ/DDPT代表を務める

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