
「体力勝負のプロ生活」プロプレイヤー小倉孝 Part1
プロ雀士兼プロポーカープレイヤーの小倉孝さん。2025年2月Poker Dream 16 Mystery Bounty High Rollerで優勝されるなど躍進を続ける小倉さん。これまでのご経歴や、プロ雀士から見たポーカーの考え方など、第一線で活躍されてきた視点から語っていただきました。ポーカーメディアPOKER PICKSがお届けします。
近年ポーカーが盛り上がってきて、専業として生きていきたいというプレイヤーも多くいるかと思います。小倉さんが考える専業の大変さや、長く続けていくための秘訣を教えてください。
長く続けていくためには、いきなり海外に行くのではなく、 スキルを上げてから行く方が成功する と思います。
カジノで月100万円勝つくらいのことであれば、ある程度固くプレイしてコツを掴めばすぐにできると思います。でも、それだと最終的に大金を稼げず、伸びていかないですね。コツコツやっているだけだと夢がないですし、 目先のお金を追っているだけでは飽きて続かなくなってしまいます 。
それよりは、 オンラインでできるゲームなどで強くなってから海外に行く 、という方が良いと思います。自分も麻雀はインターネットで強くなってからプロになっていますし。インターネットで修行することが1番の上達方法だとは思います。結局、 スキルがないと強い人には勝てない ので。
ありがとうございます。海外で専業として1人で戦っていく中で不安な気持ちも多くなってくるかと思いますが、そういった方に何かアドバイスはありますか?
やっぱり、 自分が正しいことをできているか判断してくれる人に相談できること が大事ですね。最初のうちは、自分のやっていることが正しいかどうかというのもわからないと思うので。 自分にはそういう人がいなかったですけど、いたら良かったなとは思いますね。
確かに、相談できる人を見つけるのは大切ですね。 一方で実際には、その人が本当に正しいことを教えられる人かどうかを判断するのは難しいのかなと思うのですが、その辺りはいかがでしょうか。
確かにそうですね。最初のうちはその人が本当に正しいことを言っているかどうかってわからないので、 その人がしっかりと結果を出しているか どうかで判断することですかね。 明らかに結果を出していて、本当に強い人に教えてもらうことが大事。
結果を残している人といかに仲良くなれるか 。それでその後のポーカーライフも変わってくると思います。
続いて、日本のポーカー界についての考えをお聞きしていきたいと思います。
まず、これまでの日本ポーカー界の遍歴についてはいかがでしょうか。
日本におけるポーカーでいうと、昔は一部の人だけがやっていて、なおかつ世界に比べて情報も遅れていて、 海外では全然勝てなかった 。10年くらい前まで、優勝とかほぼないみたいな。 それから競技人口が増えていったものの、情報もそこまで共有されているわけでもなく、まだ 日本人がカモにされている ような時期で。日本人がブラフに慣れていないので、結構降ろされていたり、ブラフしないのでバリューも取れなかったり。
直近5年くらいになると情報もかなり共有されるようになり、日本人もどんどん強くなっていきました。日本人の勤勉さもありますね。今では 平均したら海外の人よりも強くなってきた のかな、という感じですね。
日本での大会開催についてはいかがでしょうか。
昔は日本での大会は限られていましたが、最近は増えてきていますもんね。 最近の、大会で勝つと賞金が出るシステム、まあ難しいですよね。自分はそこまで研究していないですけど。法律的に問題がなければ良いとは思いますが、難しいですね。
あと、SNS等の発言について、麻雀とかだとプロ団体に所属していると変なこと言う人は少ないんですけど、ポーカーは皆んな個人でやっているから、みんな言いたいことを言って、ぐちゃぐちゃですよね。団体に所属していたら、少しは良くなるとは思うんですけど。言論は自由なので止められないですが、 もう少し思いやりを持って発言した方が良い とは思いますね。
麻雀では近年Mリーグのようにブランドを刷新する動きがあると思いますが、その点でポーカーについてはどうお考えでしょうか。
日本でポーカーが流行るようになるには、カジノのように お金を賭けられるようになるのが理想 だとは思います。お金を賭けずにMリーグのようにするのは、やはり少し難しいですよね。
麻雀については、麻雀牌も綺麗で役も多く、人によってキャラや打ち方も結構違ってくるので、そこが面白い部分だと思います。 ポーカーについては、何もない状態で勝ち負けを競う、というのは見てて少し面白くないのかなと思います。高額のキャッシュがかかっている放送は面白いですけど、例えば企業の協賛だけとかだと、やはり面白みには欠けるというイメージです。
その点は今後のポーカー界の課題ですね。
続いて、小倉さんが注目しているプレイヤーがいましたら教えてください。
JOEさん は注目していますね。
ポーカーや他のことでも、若い人の方が伸びそうじゃないですか。勉強して。でも、 遅くに始めても輝ける のがポーカーであってほしいとも思っています。そういう意味で、JOEさんは30歳以上で遅めに始めてめっちゃ活躍している。自分の考えも持っていて、魅力的ですね。
年齢を問わず輝けるのは、ポーカーの魅力の一つですね。
続いて、小倉さんの今後の目標について教えてください。
トーナメントはたくさん勝ちたい ですけど、税金は日本で払わないといけないので、そこは難しいですよね。それがなければハイステークスにもっと出ていきたいと思っているんですけど。それを全部振り切るために海外に移住するというのもアリなんですけど、今はまだないです。
キャッシュゲームに関しては、 もっと稼いでいきたい とは思っているので、模索しているところです。海外のハイステークスに少しずつ継続的に出ていきたいですね。
ポーカーピックスの編集部「ポーカーのすべてをあなたに」をコンセプトにポーカーのオリジナルコンテンツを執筆。現役プロプレイヤーやディーラーなど幅広い視点でポーカーの魅力を発信する。
プロポーカープレイヤー&プロ雀士。長年に渡り海外を拠点に活躍するプレイヤーでありながら、国内での大型大会の解説なども務める