「プレーヤーみさわになるまで」小原順/みさわ Part1

ポーカーを始めたきっかけは、友達に誘われてイケブクロギルドに行ったのが初めてですね。KINGさんっていうJOPTを2連覇してる人がいるんですけど、そのJOPT2連覇のKINGさんの祝勝会でイケブクロギルドにいきなり1人で行ったのが初めてです。

友達にポーカーやらないかって言われて、ルールだけ教えてもらって、池袋に住んでたんで池袋ギルドに連れて行かれて、で、その時にたまたまKINGさんの祝勝会があったんですね。で、すごい身内の中でもう全然友達もいないし、友達は先に飛んじゃって帰っちゃったんですけど、俺がまあまあ残った、みたいな感じで出会ったのが最初ですね。

そうですね。もうそこでめっちゃ面白くて、最初やった時に、「 これもう一生俺やってくんだろうなみたいな 、 この人生で 」って思いました。

なんか運じゃないっぽいんだけど、うまくその実力の部分を隠せてる。 だからこのゲーム作った人めっちゃ頭いいなっていうか、性格悪いなって思ったとこじゃないですか。 なんか結構運ゲーじゃないっぽいなみたいなのが最初わかって、このゲームめちゃくちゃ面白いな、なんでなんだろうって思ったところだと思います。

なんでハマったんだろうな。 めちゃめちゃドキドキするからじゃない？ ブラフもそうだし、 バリューの時もそう。バリューでもブラフでもオールインする時なんてめちゃくちゃドキドキするし、そのドキドキ感ってあんまないじゃないですか。そういうところがやっぱりポーカーっていうものを好きになった理由なんじゃないかな。 あとは、やればやるだけ、勉強すればするだけ結果に反映されるっていうところが、今となってはいいなって思いますね。

看護師を22から23まで2年間やってました。で、元々起業するつもりだったんです。看護師やる前から、 うちがすごい貧乏だったんで、起業しないとどうしようもないみたいな状況になってて 。看護師になれば、起業して失敗しても看護師戻ればとりあえず生活できるじゃないですか。

それで看護師の免許を取って、そっから、23から24まで1年間車で日本1周して、24の時にECサイトで起業をしました。 トレーディングカードの会社だったんですけど、その会社自体は2、3年前ぐらいに閉めました。ていうのも、コロナの影響で、ゲームセンターからコンテンツが終わってしまってただの紙くずになっちゃったんですね。 だからそのタイミングで、うちの法人はポーカーの、それこそコーチングとか海外のトーナメントとかに行くっていう会社に生まれ変わったみたいな感じですね。 そっからはもうポーカー関連事業1本でやってます。

うちはもう完全にうまくいってますね。 っていうのも、 うちの嫁がものすごい自由で、勝手にいろんなことやってくれるんですよ。全然ほったらかしておいても、勝手に子供連れて旅行も行くし。 俺はもう本当にコーチングしてるし海外も行くしで朝から晩まで結構働いてるんで。ただ勝手に自分たちで完結してくれるので、 俺はポーカーに完全に100パーセント振り切れてるんだと思います。 だからバランスとしては完全に壊れてんじゃないですか。 バランスとしては壊れてる生活をしてるけど、それを受け入れてくれる人と結婚したから良かったなって感じですね。そうですね。

もともと結婚っていうものに対して正直かなり後ろ向きだったんですよ。 ポーカーにめちゃくちゃはまっちゃって、結婚は無理だろうなって。子供できたら海外に行ったりとか今みたいな生活ができないから。でも、それが奇跡的に今の嫁と結婚したから良かったなっていうことですね。

やばい女捕まえろってことじゃない？w

やっぱり普通の女じゃないでしょ、どう考えても。 だってまともな人だったらトランプを朝から晩までやるなんておかしいって思うもの。トナメなんていつ飛ぶかわかんないし。ポーカーのトーナメントにデートで行くなんて飛ぶのがバラバラなわけだから難しいしね。 だから、普通の感性持ってたら無理なんじゃない？って思うよ。 諦めた方がいいと思います。

やっぱりやめた方がいいんじゃないですか。っていうのも、どういうルートがあるの？って話になってくるじゃないですか。

言ってみたら、ポーカーで娘を大学に行かせるみたいな話をしてるわけだけども、 それは俺がすごくツイていたから。たまたまポーカーが好きで、ポーカーのことばっかり考えて、 もう人生の全てをポーカーに使っていた結果、タイミングとか運とかが良くて今の状況になっているだけであって、なんか志すものではないような気がしますね。

俺はポーカーのキャッシュゲームとかの収支だけで暮らしていったっていう自分のヒストリーがないので、専業になるのはどうかみたいな話に対してどうこう言えないんですけど、言ってみたらポーカーインフルエンサーみたいになっていくってことですよね。コーチングをしたりとか、解説をしたりとか、ゲストに行ったりとか。 でもそれってもう、 こんだけポーカーが流行っちゃったら無理じゃない？って思いますね。

俺の場合は、ポーカーっていうのはまだブームが来る前だったから、 たまたまそこでちょっと持ち上げられて、その後にコーチングとか始めたりして、うまいこと波に乗れていたってだけなのであって 、多分今俺がポーカー始めて1年目で、 ポーカーで飯食っていこうとは思わないと思いますね。ポーカーのプレイヤーとして頑張りたい！の方がまだリアリティがあるかなっていう。

めっちゃ上がってそうですね。 っていうのもやっぱりGTO Wizardですよ。結構入ってる気がします。下手したら100人に1人ぐらいウィザード持ってんじゃないかな。JOPTとかにいる人たちも。 ソルバーみたいなマシンスペックと取っ付きづらい操作と違って、ウィザードっていう、かなり手軽に、ある程度誰でも使えて、日本語対応もしていて簡単にブラウザ上で動かせるツールみたいのができたのは超画期的かなと思いますね。

ただそれって、日本だけじゃなくて世界的にそうで。 なのでこれ、プレイヤーはきついんじゃないですか。 情報が出回るってことは、全体のレベルが上がるっていうことですから。 なんで、 結構怖いっすよ、俺。

今年ベガスとか行っても、それこそ20-40とかのプレイヤーみんなウィザードで勉強してから来られちゃったら、本当ちっちゃいミスしかしてくんなくなって意味ないんだよね。とんでもないミスしてくんないと、俺もうキャッシュなんて勝てないんで。

そう。だから世界的にも日本だけでも、 全体のレベルがすごい上がってると思います。 あと、日本人は多分向いてると思いますね。ウィザードみたいにこれで勉強すればいいよみたいなツール。

ただ、やっぱりウィザードって解だけしかポンって出してくれないんで、それをなんかこれってこういうことだよねって柔らかくほぐしてくれる人がいないと、すって入ってこないのが現状だと思います。