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「打席に立つ意識」WSOPブレスレットホルダーふぁるこん/岡村元義 Part2

経営者でありながらWSOPブレスレットホルダーである、ファルコンさんこと岡村元義さんにお話を伺いました。ファルコンさんがポーカーを強くなるためにしてきたことを丁寧に語ってくださいました。ポーカーメディアPOKER PICKSがお届けします。

思い出深いポーカーシーン


今までポーカーをされてきて、思い出深いシーンやハンドはありますか?

ポーカーのプレイ中ではないけど、 WSOP優勝して『君が代』が流れるシーン ですね。

テレビでサッカーとかオリンピックでしか見たことがなかったんで、アメリカでおっさんたちが自分のために立ち上がって、ちゃんと脱帽して、国歌を聴かせてっていうのはやっぱりすごいなと思いました。

素敵ですね。

記憶に残っているハンドでいうと、ちょっとポーカーの解像度が上がっちゃうと「分散するからバッドビートもあるや」みたいな感じになっちゃう。

その日その日では何か思うところはあるけど、次の大会出たら忘れてるかな。

その気持ちの切り替えが成績に繋がっているんですね。

今後の日本のポーカー


今後、日本のポーカー界はどうなっていくと思いますか?

裾野がどんどん広がっていく んじゃないかなって思います。

金持ちプレイヤーみたいなのも出てきて、どんどん上も下も広がっていくのかなって。

なるほど。では、どうなっていってほしいなどのお考えはありますか?

ちょっとポジショントーク的に言うと、 まだブレスレットホルダーになれて、ポーカープレイヤーからはすごいって言われるものの、世間一般の人は知らないんで、このままポーカーがうまいこと世の中に広がっていくといいなとは思います。

勝手に自分がすごくなっていくっていう作戦で行きたいなとは思います(笑)

アイドルプロデューサー業


アイドルプロデューサーはあまり一般的な職ではないと思うのですが、どのようなきっかけではじめたんですか?

後輩の芸能プロダクションのアイドルオーディションに出資しないかって言われて見てみたら、世の中にはこんなに頑張ってる若い女の子がいるんだなって当時驚きました。

それまでなんかちょっと楽して稼ぐ港区女子しか見たことなかったんで(笑)アイドルという最初は多くを稼げないけど頑張る人たちがいるんだと思って、興味が出てそこから始めたみたいな。

本業は実は山林開発していまして、アイドル事業はどっちかというと副業に近いです。でも現在はかけてる時間で言うと、アイドルが1番長いかもしれません。

ポーカーと仕事の両立に悩む人は沢山いらっしゃると思います。ふぁるこんさんはどのように両立させていますか?

今の仕事が遠隔地でできるんだったらポーカーは結構両立できる と思います。トーナメントで行く場合、トーナメント飛ぶと次の日まで暇みたいなの全然あるんで、そういう時間を仕事に当てて。

アイドルプロデューサーとかだと結構クリエイティブな仕事っていうか、楽曲を作ったりだとか、ライブの台本書いたりとか、構成作ったりとか。日本にいると、相談事があるとか、面談してほしいとか、なんだかんだで時間取られることが、海外にいると一切なくて、逆に集中できるっていうのはあります。

自分の場合は仕事が海外でも成立するというか、むしろ自宅に3日間篭もっても書けない歌詞が、海外にいるとぱっと思い浮かぶこともあるんで、仕事とポーカーの相性がいいのかもしれません。

両方頑張ることができるのは素敵ですね。

一般に、仕事とポーカーのバランスが取れず悩んでいる人も多いと思います。そういう人たちへのアドバイスはありますか?

あんまり 自分の首を絞めない範囲で ポーカーを楽しめるなら、楽しめばいいんじゃないかなっていう風には思います。

ただ、短絡的にポーカーを仕事にするみたいな風に考えると難しいというか、トーナメントで食べていくみたいなことを考えると結構しんどいかなとは思います。

仕事がポーカーに生きること


アイドルをプロデュースされていることで、人を見る目が養われてポーカーに生きる、なんてこともあるんでしょうか?

それはないです(笑)

人読みみたいなものをあまり信じない派閥というか。

ないんですね、意外です!(笑) では何か、仕事がポーカーに生きていることなどありますか?

一番はマネープレッシャーをあまり感じないことですね。

仕事をして、今まで人よりもちょっとお金を稼いできたので。 借金してたりとか、「これ飛んだらもう人生終わりだ」みたいな感じだったりではないんで。

「1,000回出て結果が出ればいいな」ぐらいの考え方が別にできる ところが、1番生かされてるところかな。

引用:JOPT公式X

今後の目標


今後獲りたいタイトルや目標を教えてください。

持ってないトロフィーは全体的に欲しいなと思っていつつ、より欲しいものは トリトンのトロフィー です。

あと、せっかくなので トリプルクラウン は狙いたいなと思っていて。だからWPTとEPTのメインイベントは頑張って参加したいです。

あと、あわよくば ブレスレット2個目 も欲しいです(笑)

読者に伝えたいこと


このインタビュー記事の読者に伝えたいことはありますか?

よく日本で200万とか300万とかのプライズを取って来る子たちがいるけど、例えばWSOPだとメイン出るだけで150万ぐらいなくなっちゃいます。3つとか出て負けると、「日本ではこんなに勝てたのに海外来たら負けてる」みたいな感じ捉えてしまいがちですよね。めちゃくちゃめげてる若手を大体毎年見るし、EPTとかでも見ます。

でも、 プロでも6個か7個出て、1個インマネするような世界 なので、 打席に立てるように 海外には来て長続きしてほしいと思います。

もうそれで海外行くの嫌になっちゃって帰っていくような人とか、帰国早めて帰っちゃう若者をよく見てるんで、バンクロールをちゃんと考えて、 たくさんエントリーしてほしい 。 ポーカーは本当に打席に立つもの なので。

自分でも、多くて21個ぐらい連続でインマネできないとかもあったんで、めげないでほしい。 アジアとかで最近手頃なイベント も増えてるんで、そういうとこ行くとか。

読んでくれてる人たちに言いたいのは、 沢山打席に立つようにして、長く楽しんで ほしいなってことです。

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ポーカーピックスの編集部「ポーカーのすべてをあなたに」をコンセプトにポーカーのオリジナルコンテンツを執筆。現役プロプレイヤーやディーラーなど幅広い視点でポーカーの魅力を発信する。

OKAMOTO MOTOYOSHI

岡村元義

WSOP2021 NLH/PLO 8 Handedで優勝経歴のあるブレスレットホルダー。EPTやWPTなど国内外問わずに活躍する。また経営者としての一面も持つ

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