poker picks logo

【入門編】Mixゲームまとめ

そもそもMixゲームとは


この記事の題名にもなっているMixゲームという言葉、耳にしたことがある方もおられるかと思います。しかし、実際のところノーリミットホールデム(NLH/NLHE)とは何が違うのか、そもそも何がMixされているのか、と疑問に思う人も多いのではないでしょうか?なので、まずこのMixゲームというものについて簡単に説明していきます!ポーカーメディアPOKER PICKSがお届けします。

まずみなさんがMixゲームと言われて、思い浮かべるであろうPLOや2−7 Triple Drawは正確にはMixゲームとは言いません!これらはNLHとは別の種類のポーカーという位置付けです。では、Mixゲームとは何か。複数の種目を数ハンドずつ順番に行うゲームのことをMixゲームと言います。大型大会などで目にすることもある2-7 Triple Draw & Badugiや9gameなどがこれに相当します。

しかし、最近ではNLH以外のことをMixゲームと呼ぶ人も増えています。ただわかりやすく分類できているのであれば問題ないので、今回はこのまま説明します!

ポーカーの種類


ポーカーには大きく分けて3種類のゲームがあり、NLHのようにボードが開いて行われる「Flopゲーム」、Studのように看板と呼ばれるカードが自分の前に置かれていく「Studゲーム」、手札を交換することで役の完成を目指す「Drawゲーム」に分類することができます。この3種類毎に分類されるゲームとそれらを複合させたゲームを紹介していきます!

① Flopゲーム



▼NLH

皆さんご存知であるノーリミットテキサスホールデムというゲームです。手札に配られた2枚とボードに出ている5枚、合わせて7枚を使い最も強い5枚を選んでその役でチップを奪い合うゲームとなっています。FlopゲームではこのNLHを元に他のゲームも説明していきます。

▼PLO

こちらはポットリミットオマハと呼ばれているゲームです。NLHとの違いは配られる手札が4枚であること、そして最も強い5枚を選ぶ時に必ず自分の手札から2枚、ボードから3枚を選ばなくてはいけないところ、最後にベットできる額に上限があるということです。手札の枚数がNLHよりも多いため役が出来やすく、ベット上限額があるにもかかわらずプレーの激しさはNLHを超える程です。

▼PLO Hi/Lo 8 or better

こちらはHighゲームとLowゲームをひとつのストリートで同時に行うというポットリミットオマハのゲームのひとつです。まずHighゲームとLowゲームとはそれぞれ何なのかを説明します。Highゲームは一般的なNLHと同じようにより強い役を作った方が勝つというゲームです。 LowゲームはHighゲームとは逆により弱い役を作った方が勝つというゲームです。このLowゲームではフラッシュやストレートという役は存在せずAは2より小さい数字として扱われるため、目指すべき最も弱い役はA2345の5枚となります。要するにより小さい数のカードをペアができないように作った人の勝ちということです。 このHighゲームとLowゲームで毎回Potを二分割してそれぞれのゲームの勝者に渡されます。またこのLowゲームには役判定の条件があり、8以下のカードのみでしか役判定が行えないということです。そのためLowゲームの役がお互い成立しないこともあります。

▼5Card Omaha,Big-O

BIG-Oというのは5Card PLO Hi/Loのことであり、それぞれが上記で説明したPLO、PLO Hi/Loの配られる手札が5枚になったものです。手札が4枚から5枚に増えることでより考える手札の通り数が増え、役も出来やすくなるため難しくゲーム展開が激しいゲームとなります。


▼まとめ

Flopゲームは最も多くプレイされているゲームなのでその種類も豊富で、また多くの人はNLHに近いゲームから始められます。そのためMixゲームの中では馴染みやすいものが多く、最初に触れやすいものも多いです。NLH以外にも異なる種類のポーカーをしてみたい方や、激しく強い役を出して勝負がしたいという方は上記でご紹介したFlopゲームに挑戦しても良いのでないでしょうか!

② Studゲーム


Studゲームと呼ばれているポーカーはボードというものが存在せず、手札が二枚配られた後は、看板と呼ばれる自分専用のボードのようなものがそれぞれ参加している人の前に置かれていきます。四枚置かれたのち、最後の一枚をハンドに加えれ合計七枚のカードの中の五枚で勝負をしていきます。共通のボードではなくそれぞれの看板で役を競うため、それぞれの看板の強さがこのゲームでは肝となってきます。また、Studゲームでは他の種類のゲームと違い、ボタンが存在しないのでプレイする順番の決まり方がゲームごとに異なります。

▼Stud Hi

このゲームではNLHと同じようにハイカードを目指すゲームです。またこのゲームでは3rdのアクション時は置かれている看板の数字が小さいものからアクションを行い、4th以降は見えている看板のなかで最も役が強いものからアクションを行います。 このゲームは役の競い方などはNLHと同じですが、それぞれペアがすでにできていたり、ストレートやフラッシュができていそうな看板であったりと参加しているプレイヤーごとに状況が変化していくため、NLHよりも少し複雑なゲームとなっています。またそれぞれの看板によって出来得る役に差が出てしまうので、プレイヤースキルだけではどうにもならない運の要素も強くあります。

▼Razz

このゲームでは逆に最弱のハイカードを目指すゲームとなっています。ストレートやフラッシュは強役としては判定されず、Aは2よりも小さい数として扱われます。またこのゲームでは3rdのアクション時は置かれている看板の数字が大きいものからアクションを行い、4th以降は見えている看板のなかで最も役が強いもの(このゲームにおいてはハイカードが低いもの)からアクションを行います。

▼Stud Hi/Lo 8 or better

このゲームは先ほど説明したStud Hi、Razzを同時に行うといったゲームです。Potをふたつに分けてHighとLowのルールでそれぞれ役判定を行い、それぞれのルールでの勝者がPotを受け取ります。またこのゲームでは3rdのアクション時は置かれている看板の数字が小さいものからアクションを行い、4th以降は見えている看板のなかで最も役が強いものからアクションを行います。

▼まとめ

Studゲームと呼ばれる3種目のゲームは今でこそマイナーなゲームです。しかし、テキサスホールデムが流行る前に最も主流であったゲームはなんとStudゲームなのです。しかもそれだけ昔から行われているStudゲームですが、それぞれに看板が存在するというパターンの多さから、いまだにGTOのような機械的な答えが出ておらず非常に難しいゲームの一つです。そのため、ご自身で正解を見つけていきたい方、その時の状況を冷静に判断して答えを編み出したい方にオススメです。

③ Drawゲーム


このゲームではボードや看板といったものがなく、手札として配られたカードを交換することによって手札を強くして勝負するゲームになっています。

▼2-7 Triple Draw

2-7 Triple DrawではHi/LoゲームのLowと同じようにペアを作らず小さい数のカードを集めるという5枚のDrawゲームです。しかし違う部分が2点あり、まず1つ目がAは14として扱うため大きい数のカードになってしまうこと。

2つ目が、ストレートやフラッシュという役がこのゲームでは存在するため23456のような5枚はペアはないがストレートが完成してしまっているため弱い役にならないという点です。そのためこのゲームで最も強い5枚が23457となっています。ほかのLowゲームと違いストレートやフラッシュが存在するため弱い役を作りづらくなっています。

▼A-5 Triple Draw

A-5 Triple DrawではHi/LoゲームのLowと同じようにペアを作らずに小さい数のカードを集めるという5枚のDrawゲームです。このゲームでは他のLowゲームと同じようにストレートやフラッシュはなく、Aは1として使うことが出来ます。そのためこのゲームで最も強い5枚がA2345となっています。先程説明したRazzというゲームのDrawゲームverと考えると少しわかりやすいかもしれません!

▼Badugi

Badugiではスートと数字がバラバラな手札を4枚集めるという4枚のDrawゲームです。As2c3d4hのように数字もスートもバラバラであることが成立する条件という難しいゲームです。このような条件が成立する役をBadugiといいます。例えばこれがAs2s3d4hやAsAd3c4hのようにスートか数字がバラバラでも、どちらかが被ってしまっていたらBadugiは成立しません。

しかし、役はこれだけではありません。Badugiという役とは他にスートと数字がバラバラの手札を3枚集めると成立するtriという役があります。しかし、このTriという役はBadugiには勝つことはできません。

では同じ役同時ではどのように強弱を決めるかというと、より小さい数で役ができている方が強いとなります。具体的にはAs2d3c4hとTsJcQdKhでは最も大きい数字が4とKなのでこちらを比較し4の方が小さいため前者の役の方が強くなります。

▼まとめ

Drawゲームと呼ばれるこれら3種類のゲームはどれも自分自身のハンドだけを使って、交換し役を作るゲームなので他の種類のゲームに比べると考えることが少なくプレイしやすいと思います。また、自らDrawする枚数を選んで引くことができるのである種のギャンブル要素も他の種類のゲームより強いと思います。そのため、他の種目に疲れてしまった方や他の種目でフラッシュやストレートなどのドローを引くのが好きな方、バカラなどのギャンブルが好きな方にオススメなゲームです!

④ 上記を複合させたゲーム


Drawmaha

この種目は5card Omahaを行いながらハンド五枚での役も競うというスプリットゲームです。そしてその過程で一度ハンドを三枚まで引き直すことができるためDrawとOmaha合わせてDrawmahaとなっています。基本のストリートは5card Omahaと同じなのですが、唯一違う点がFlopでのアクションが終わったタイミングでDrawができるという点です。ターンが開く前に手札を交換することができるので、どれだけボードとの親和性を考慮してハンドの役を強くするか、というところが他の種目とは違った特徴のある面白いゲームだと思います。

▼Razzdugi

この種目はRazzを行いながらスートも数字もバラバラな四枚を自分の看板と手札から選びBadugiでも役を競うスプリットゲームです。本来のRazzをやりながらスートの違いにも意識を向けなくてはいけないため、参加するハンドも考えることも変わり複雑になり難しくなっています。しかし、その複雑なゲーム性が未開拓な部分も多いため多くのプレイヤーの探究心をくすぐり好まれています。

Baduecy

この種目は2-7 Triple Drawを行いながら、そのハンド5枚のうち4枚を使ってBadugiでも役を競うというスプリットゲームです。

Badacy

この種目はA-5 Triple Drawを行いながら、そのハンド5枚のうち4枚を使ってBadugiでも役を競うというスプリットゲームです。

まとめ

これら4種類のゲームはどれも異なるゲームを複合させたゲームです。そのため、どの種目も単一種目よりも複雑でより考えることが多いものなってます。つまり、単一種目よりも定石や正解とされているものが少なく、1から答えを生み出し自分自身で開拓できるゲームだと思います。そのため、すでに定石のあるゲームの定石を学んで上手くなるのではなく、自分自身で定石を作り出し上手くなりたいというような方にオススメなゲームです!

これらが遊べるお店


ここまでMixゲームについて知ってしまった皆さんは、今どうしようもなくプレイしてみたい!!と思っているはずです。これらがプレイ出来るポーカールームを紹介致します!

▼中野DDPT

中野にあるポーカールームで定休日である月曜日を除いて毎日Mixゲームのトーナメントやリングゲームをすることができるお店です。このポーカールームでは他の所ではプレイできないような珍しいゲームをすることができ、また初心者用にPracticeというゲームの説明から簡易的な戦略まで教わることができる講習も存在しているので、初心者からMixに慣れた方にまで楽しむことができるお店です!

▼五反田Poker league

五反田にあるポーカールームで営業日の約半分以上の日でMixのトーナメントが開催されており、Mixのリングゲームもたてることのできるお店です。月に数回、他の店舗ではないようなロングストラクチャーなMixトーナメントも開催されており、Mixのトーナメントをやりたい方にオススメなお店です!

▼アキバギルド

秋葉原にあるポーカールームで基本的に毎日NLHのトーナメントやカジノゲームができるお店です。そのなかで毎週火曜日にリングゲーム、水曜日にトナメとMixゲームを行なっており、その開催のたびに初心者講習も行われています。また毎週ゲームの種目はかわるため毎週色々なゲームを楽しむことができます。火曜日にリングゲームで練習し、水曜日のトナメに挑むということもできるます!そのため、NLHを普段やっているけど試してみたい方などにオススメなお店です!




Poker Picks

Poker Picks

ポーカーピックスの編集部「ポーカーのすべてをあなたに」をコンセプトにポーカーのオリジナルコンテンツを執筆。現役プロプレイヤーやディーラーなど幅広い視点でポーカーの魅力を発信する。

recommend