「ポーカーとNFTゲームの共通点」コインムスメ代表 辻拓也
ポーカーは、戦略と心理の絶妙なバランスを要するゲームです。その魅力は、プレイヤーが持つ独自の思考方法や戦術によって異なります。
そこで今回は、世界のトッププロがポーカーに対してどのような考えを持っているのか、一緒に見ていきましょう!ポーカーメディアPOKER PICKSがお届けします。
ポーカーにおいて、プレイヤーが直面する最も難しい問題の1つは、どのプレイが理論的に最適かを判断することです。しかし、理論と実践の間には時に齟齬が生じることがあります。理論的には正しいプレイが、実際のプレイではエラー(乖離)が生じることがあるのです。
これに対しネグラーノは、ポーカーにおけるエラー(乖離があるか)の判断は常に難しく、プレイヤーは理論と実践のバランスを取りながら、最善の判断を下す必要があると述べています。
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ポーカーで何が誤りなのか僕たちはどうやって判断するのか?
理論上のエラーは実践上のエラーなのか?時にはね。
でも理論上のエラーと実践上のエラーが一致しないこともある。
極端な例を挙げよう。君はリバーでセカンドナットを持っていてベットした。それに相手がミニマムレイズしてきた。
理論的には、君のハンドは強すぎてフォールドできないので、コール、なんならレイズが正解だ。
でも、もし君がそのプレイヤーと何百時間もプレイしていて、相手がブラフではないことを知っていたら?
相手がナッツを持っている時のテルを知っていたら?
この場合のエラーはどっち?
コール?フォールド?
理論的にはコールかリレイズだけど、君の集めた情報と過去のデータではフォールドだ。
じゃあ、どっちが間違いなのか。
解説者や見ている視聴者にとっては、彼らが判断の基準とできるのは理論的なものだけだよね。
2人のプレイヤーの間の関係が分からないため、最もEVの高いプレイが何なのか見ている人には分からない。
フィルアイビーが68オフでJJ9に5ベットジャムしたとき、これは理論的にひどいプレイだ。
相手がフォールドしたとき...理論的には間違いだが、純粋に天才的でもある。
この時、解説者はどうするべきか?
フィルアイビーが大失態を犯したけど、逃げ切ったとでも言う?
それとも、「理論的には68のオフスーツがこんなことをすることはないが、もしフィル・アイビーがこんなことをしたのなら、彼にはちゃんとした理由があったのだと信じよう」みたいなことを言うのか。
上の例でコールして、友達に「俺には何もできなかった、理論的には絶対にコールだもん」と見せ、自分をいい気分にすることはできる。あるいは、自分自身に問いかけてみることもできる。何か見逃していたものははなかったか、ってね。
偉大な選手たちはチャンスを見つけ、そのためならリスクを取ることなども厭わない。
ソルバーはノードロック(特定の対戦相手に基づいて入力調整を行うこと)して理論的に正しい答えを出すことができるけど、それを行う場合でも、対戦相手がどのように反応するかという仮定に基づいていて、それは常に多少の推測作業を必要とする。強い選手であればあるほど、その推測はより正確なものになる。
引用:PokerNews
もう一つ紹介するのはトーナメントポーカーのスキルを向上させる方法についてです。
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トーナメントポーカーをもっと上手くプレイする方法を学びたい?
だったらハイステークスの動画配信を見て。
すべてのハンドで、トッププレイヤーがなぜその決断を下すのか、自分ならどうしたかを考えてみよう。エンターテインメントとして見るか、勉強用として見るか。またはその両方として見るか。
ハイステークスの動画配信を見ながらアクションについて考えるのは、エンタメとして見ながらポーカーの勉強もできるので一石二鳥ですね!
引用:PokerNews
次はフィル・アイビーのポーカーを中心とした生活に対する考え方のシリーズです。ポーカーの世界的プロ、フィル・アイビーが、ポーカーを100%の力でやるために心がけていることや考えていることをまとめてみました!
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ポーカーセッションの勝敗は、その日の一つか二つの重要なハンドでの決断で決まることもある。
ポーカーではスタミナが重要で、14時間のトーナメントや40時間のキャッシュゲームで起きている能力だけでなく、集中力を維持し続けることも重要だ。
プロポーカーはスポーツなのかと聞かれるが…生来の能力、準備、持久力、スキル、そして努力が必要なポーカーは、僕にとってはスポーツだ。
ポーカーのために旅行をするなら、プレイする都市も楽しむんだよ。カジノの外を見ないときっと後悔する。
ポーカーテーブルの外ですることは、特に長いセッションには重要だ。僕は定期的にトレーニングをして、健康な食生活を心がけている。
フィル・アイビーのポーカーに関する考え方シリーズはポーカーに取り組むすべての人にとって示唆に富んだものであり、ここから学べることは大きいと思います。プレイ自体が好きでも、自分がプレイしている環境や生活スタイルにも気を遣うことで真のポーカープロになれるのではないでしょうか。
引用:PokerStake
最後はポーカーの戦略におけるブラフで、プロプレイヤーたちの対立する意見が浮き彫りになったこのスレッドをご紹介します。フィル・ガルフォンド(Phil Galfond)の、ブラフは相手の行動やレンジに基づいて慎重に行うべきだという主張に対し、ダグ・ポーク(Doug Polk)が諦めを常態化することは、弱いプレイヤーになる原因になると反論しました。
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▼Phil Galfondの投稿
「自分のハンドがレンジの下限だから、ブラフするしかない」
LLinusLoveかBERRI SWEETとヘッズアップでもしてるの?
違うなら、ブラフをする必要はないよ。
ブラフはチェックして負けるよりも得だと思う時だけすべきだ。
本当に簡単なことだよ。
▼Doug Polkの返信
これは悪いアドバイス。無理にでも最適なブラフをするようにして、ポットを自分のものにする。それがいいEVだ。
諦めることを常態化すると、弱い負け組プレーヤーになる。歯を食いしばって最後の弾丸を撃ち込まないと。
▼Phil Galfondの返信
相手が65%の確率でコールする時に、リバーでEVポットをブラフすることはないよ。
ほとんどのプレーヤーは弱すぎるしもっと撃ちまくった方が得だということについては同意だけど、僕のツイートは事実に基づいて正確で、僕がほとんどの相手に対してどうプレイするかだよ。
反対の問題について話していたら、違う意見を持つのかな?
「このシチュエーションでのいいブロッカーがないから、このリバーではブラフをできない。」
もちろん、チェックするより得だと思えばできるさ。
僕はいつもGTOじゃないプレイを理解してやってるよ。君は本当にしないの?
▼Doug Polkの返信
もし真剣にプレーしているなら、そうだね。
昔はたくさんの読みとエクスプロイトをしたけど、今はもうやらない。ただ勉強して、できるだけバランスの取れたプレーを心がければいい。
▼Phil Galfondの返信
どうやら僕たちは勝つための最善の方法についてかなり意見が違うようだね。
▼Doug Polkの返信
僕が思うこの前提の一番の問題は、相手が何をしそうかを「知っている」ということを大前提としていることで、僕はこれが根本的に間違っていると思ってる。
だけどこれだと、より長期的、より大局的に見ると弱くて時期尚早なプレーを生む。90から95%のポーカープレーヤーは、このツイートとは正反対のアドバイスが必要だよ。
▼Phil Galfondの返信
大局観と弱いプレーね…反対のアドバイスに対する君のスタンスが気になるよ
▼Doug Polkの返信
僕はこういう風にプレーするわけではないけど、一般的には平均的なポーカープレーヤーにはこっちのアドバイスの方がいいと思う。
▼Phil Galfondの返信
なるほどね、ありがとう!それが君のスタンスだと思ってたよ。
もちろん、どちらも同じくらい思っているよ。世界のバランスを取り戻すために、これからはブラフバージョンもツイートするよ!
引用:PokerNews
ポーカー戦略における個々の選択は、プレイヤーの知識や経験に基づいているため、異なる意見が存在します。世界のトッププロたちでもポーカーのプレイについて意見が対立することがあるのが、このゲームの魅力なのではないでしょうか。お互いの考え方を論理的に議論し合えるの関係性やコミュニケーションの取り方は見習いたいですね!
世界のトッププロの考え方を知ることで、私たちは彼らの成功の秘訣や戦略を学び、自分のゲームプレイに活かすことができるのではないでしょうか。
彼らの見解を通じて、ポーカーの奥深さと面白さを再発見するお手伝いになれていたら嬉しいです☺️
ポーカーピックスの編集部「ポーカーのすべてをあなたに」をコンセプトにポーカーのオリジナルコンテンツを執筆。現役プロプレイヤーやディーラーなど幅広い視点でポーカーの魅力を発信する。