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「ポーカーとNFTゲームの共通点」コインムスメ代表 辻拓也

第4期名人戦での優勝経験を持つ辻拓也さん。彼のポーカーの向き合い方や、自身が経営、プロデュースしているNFTゲーム『コインムスメ』についてお話を伺いました。『コインムスメ』はポーカーとも親和性が高いゲームということで真相を深掘りします!当記事は『コインムスメ』広告記事になります。ポーカーメディアPOKER PICKSがお届けします。

「ポーカーと事業経営」


簡単に自己紹介をお願いします。

辻拓也と申します。大学4年生の時に、株式会社テクロスという会社を創業して、 16期目になります。 テクロスは3年目からゲーム開発の事業を始めて、そこから13年間ゲームの開発をずっとやっています。京都に開発拠点があり、東京にも営業拠点があります。 僕は今、シンガポールに住んでるんですけども、海外拠点は現在会社で僕1人だけです。2年前から移住していて、ブロックチェーンゲームという新しいジャンルのゲームにチャレンジしてます。

ポーカーは10年前くらいに始めました。当時アミューズメントカジノは東京でも5、6店舗しかなかったと思うんですけども、先輩から紹介していただいて初めて行ったのがきっかけです。

ポーカーをこれまで続けてこられた理由を教えてください。

勝負事がすごい好きなんですよ。僕はゲーム開発の会社をしてるんですけども、ゲームそのものよりも対人戦の方がすごく好きです。 ポーカーは心理戦と、あとは数学的なアプローチも含め、ゲーム性がすごい面白いなと思いました。6、7年ぐらい前から、海外のカジノに行って、大会に参加するようになって、そこでさらに結果としてお金がもらえたりして、余計に燃えるなと思って、ずっとハマっています。

ポーカープレイヤーとしてこれまで嬉しかった、もしくは自信がついた瞬間を教えてください。

ポーカーの面白いところは、 勝ち負けの揺らぎが大きいというか、上手い人が必ず勝つわけじゃないというのがやっぱり面白いと思っています。僕自身もその、アマチュアなんですけども、名人戦で優勝したことは、本当にすごく自信になりました。

今後出たいトーナメントのひとつに Big One for One Drop というイベントがあります。 慈善団体への寄付を目的とされたWSOPイベントで、参加費が$1,000,000なんですけど、それに『やっと出れる!』って感じじゃなくて、毎年出るぐらいになりたいです。 ポーカーが上手くて、かつ、 余裕がある人じゃないと出ないと思うんで、そこで成績残せたらさらにいいと思うので、 そういう風になりたいなって思ってます。

名人戦を振り返って、ご自身のプレイヤーとしての強みでしたり、それがどんなふうに形成されていったのかをお伺いしたいです。

ポーカーと経営は似てるという話があると思うんですけども、本当にポーカーからも経営を学べるし、経営がポーカーに活きるというのはかなりあると思っています。 特にメンタルコントロールがすごく大事だなと思っていて、うまくいかない時ってやっぱ何やってもうまくいかないと思うんですよ。そういう時にいかに耐えれるかってすごく大事で。 経営は意思決定が結果に出るまでに時間がかかるんですけども、ポーカーは結果がすぐ出るので、 うまくいかない時は席を立って、あえて1周無駄にしてでも頭冷やすとか。その場での判断がかなり大事になると思っています。

名人戦で優勝した時は、1.5bbから優勝しました。 残り10bbくらいの時に、AKを持ってて、フロップでKがトップヒットしたんですよ。そしたらターンで向こうからオールインが来て、 相手がストレート引いたなというのを直感で感じて、のこり5bbぐらいだったんですけど、下りたらやっぱり相手はストレートが完成してました。冷静に考えられず、あれを降りてなかったら優勝してないです。 ポーカーでは他の人の感情や全体の流れなどすごく重視してますね。会社経営が長いので、ぱっと見たら、どんな人かってなんとなく分かるんですよ。どれくらい稼いでるのかなとか、どういう人なのかなとか、なんとなく雰囲気に出るじゃないですか。そういうものの中に、情報がいっぱいあって、言語化できない違和感を感じたりします。

引用:名人戦公式X

そんな感じでポーカーをやってるので、GTOとかは正直あんまりわかってないです(笑)だから、最近もっと勉強した方がいいなとも思ってます。 名人戦は今年ももちろん参加します。今年は仕事が結構大変で、ポーカーはほとんど出来てなかったので、本当に楽しみにしてます。コインムスメからもスポンサーさせていただくことになりました。

辻さんの経営のスタンスの1つで、 『強い敵から逃げて何かの分野でナンバーワンになる』という言葉が印象的だったんですけど、ポーカーにおいてもこの考えは通ずるものがあるのでしょうか?

本当にありますね。対プレイヤーに対しては、3つのことに気を付けていて、①自分よりもチップが多い②自分よりポジションがいい③自分より上手い。このうち2つ以上該当したら戦わないです。わざわざ自分が不利な状況で勝負を選択する必要ないので。 自分よりも上手い人しかいなかった場合は、逆に運ゲーに持ち込んだ方がいいと思うんで、先にオールインしちゃうとか。自分の強さを理解するのが大事ですし、あとは、自分の見られ方もすごい意識しますね。ビジネスもそうかもしれないですけど、身の丈に合ってないことをしちゃうと 空回りしちゃうと思います。

「経営 -挫折の先の成功-」


これまでの経営の中で特に達成感を感じた瞬間を教えてください。

ヒットタイトルが生まれた時がやっぱり1番記憶に残っています。僕らの会社はオリジナルのゲームを作る会社なので、本当にヒットタイトルを生むか生まないかしかないんですよ。 ヒットが生まれる条件って、 世の中の流れというか、時代時代に合わせてだったり、デバイスによってコンテンツの変化があると思っていて。その中で、そこにはまったらバンって、ヒットが生まれるというようなものだと捉えています。

フォーマットの変化の中でヒットが存在して、我々もDMM GAMESというプラットフォームの中で、神姫PROJECTというゲームがヒットしたんですけど、それはやっぱりその時代の流れを完全に捉えて、そこにユーザーがどんどん集まったからヒットが生まれたと思っています。 しばらくはそこにユーザーが来るし、ハマってくれたユーザーはすごく長く残るんですけども、やっぱり次を探さなきゃいけないという中で、ブロックチェーンのゲームに関しては、僕もすごい可能性を秘めているなと思って挑んでいます。

逆に挫折した瞬間はありますか?

挫折した瞬間でいうと、常に挫折していて、ほぼほぼうまくいかないことばっかりです。 15、6年の中でゲームが売れた時はわかりやすく良かったんですけども、それ以外はほとんどが挫折の繰り返しです。 でも1番辛かったのはいつかって言われると、起業する時が1番辛かったですね。 売り上げもないし、コネもないし、どうしていいか分からないし、就職先も蹴ってたんで、先がない、どうしようみたいな感じでとりあえず会社が始まりました。でもやっぱり人がやらない事をやらないといけないなって思います。

今って起業する人がすごい多いじゃないですか。今僕が、0から起業しても若くてやる気のある子たちに、正直勝てる気しないんですよ。若い頃に『月20万で死ぬ気で働きます』の方が、バリューを出しやすいので。僕には家族もいるし、給料もらわないとやっていけないんで。 だから今から起業しても辛いなって思うんですけど、当時はそういう人がいなかった。なので辛かったんですけどその時にやっておいてよかったなと思っています。

「コインムスメについて」


現在注力されているコインムスメですがどのようなきっかけで着手されましたか?

囲碁、将棋などの完全情報ゲームは完全にスキルを競う争いでそれはそれで見ていて面白いし、プロが成立しやすいと思います。 ポーカーは不完全情報ゲームと言われていて、素人でもスポットでプロに勝てる世界線なんですよね。例えば我々もプロに勝てるかもと思って、WSOPのメインイベントの1万ドルを払うわけじゃないですか。それはすごいエンターテインメントなわけですよ。 ブロックチェーンゲームというのは、それに近い体験ができる、しかもちゃんとレギュレーションが整えばそこに最適化したコンテンツがフィットするので、 ヒットタイトルになるんじゃないかという風に思って始めたのがきっかけです。

コインムスメの魅力を教えてください

コンセプトが2つあります。 一つ目は売り上げのうち8、9割を、 間接的にですけども賞金として回していくというコンセプトです。日本のアミューズメント大会と同じ方式で、先に賞金が先に決まってて、それを取り合うイメージです。 二つ目はゲームの中に運要素が入っているという点になります。 ポーカーを例にするとやっぱりお金をかけないポーカーって、 それはそれで一応成立するんですけど、全然燃えないですよね。プレッシャーがかかるから、痛みを負うからこそすごい考えるというか、それがあるから面白い。その上で実力だけでなく運要素もあるので世界的に広がっているのだと思います。 コインムスメもポーカーと同じような面白さを体験してもらえるような設計にしています。

仮想通貨だったりブロックチェーンゲームを知らないポーカープレイヤーに『このゲーム教えて』って言われた時、どういう風に説明してますか?

コインムスメの中でメインで楽しんでいただけるのが、ムスメちゃんたちがレースで競う部分になります。キャラクターが11種類いるんですけども、11種類のコインを擬人化してて、そのコインが毎日値段が上下するのを予想します。 予想する時に、どの通貨が1番値上がりするかという形で競います。その時にゲームポイントを使うのですが、ゲームポイントはゲームで貯めることが可能です。 予想するという部分で、戦略的にアプローチもできるし、運要素も楽しめます。運と実力のバランスがまさに今回、ポーカープレイヤーとすごく親和性があるなと思ってます。 ゲームポイント額や投票の仕方を変えられるので、ユーザーに合わせてしっかり幅を持たせています。

稼げる可能性があるゲームは、実は今までもいっぱい出てるんですけども、その中でもコインムスメは還元率が高いです。後ほど詳しく説明しますが、8割、9割ユーザーに還元しており、残りの1割は運営費としていただいており、ゲーム内売り上げ自体での利益は考えておりません。 多くの方に親しんでもらった結果として、当社で発行している仮想通貨自体の価値を上げることにフォーカスを当てています。ユーザーに多くを還元しているため、ゲームはシンプルな作りになっています。 僕らはちゃんとレギュレーションを守っているので、安心して遊んでもらえます。来年以降は日本でポーカー業界にも広げていきたいなと思っています。

あえてコインムスメの信頼度を高めるためにお伺いいたします!一部のブロックチェーンゲームは失敗に終わるものもあると思いますが、コインムスメのユーザーに現状伝えられる安心要素は何が挙げられますでしょうか?

1つは、自分の評価にも関わるので、少なくとも早期クローズ、2025年中に終わることは絶対にありません。またそもそも、ゲームを過度にリッチにせず固定費を削る設計にしているので、なるべく長く運用できる体制を取っています。 コインムスメはクレジットカード、もしくはpaypayなどで課金ができて、ゲームをプレイしてもらえる通貨は仮想通貨です。仮想通貨の値段が上下するのは当たり前なことで、そこに不安な方は、その場で還元できるので、すぐ売ることも可能です。

50万、100万を入れて、その倍にしようとかという風に考えるから「ちょっと危ないかも」みたいになってくると思うんですけど、少ない金額の中で遊んで「少し増えるかもしれないし、減るかもしれない」という最低限ドキドキを味わえる範囲で、あくまでゲームという位置付けで楽しんでもらえればと思います。 リスクの多い話もある業界の中で、良心的な価格で遊べて、さらに稼げる可能性もあるサービスであるということ。そこを目指して作っています。

2つめに、アドバイザーで株式会社スクウェア・エニックスの元代表の和田 洋一さん、アンバサダーでは元AKB48の板野友美さんに関わってもらっていて、そこら辺の大手からも、大丈夫だよという風に言ってもらってるのは、少しは信頼を置いてもらえる点かなと思ってます。 あとは補足的にブロックチェーンゲームをやるメリットとして挙げられると思うのは、金融リテラシーというところでの勉強にはなるかなと思っています。

僕も今回ブロックチェーンなどWeb3の世界に飛び込んで、触れていく中で、日本円とドルなどの外貨の関係性や、債券や株式、金とビットコインなどの金融情報など、勉強にすごくなっています。 なんでビットコインってなんでこんな値段上がってるの?とか、本当に身をもって体験してるので、 そこはやっててよかったなと思います。面白い面白くないだけじゃなくて、なんか勉強になったな、やっててよかったなという風に思ってもらえると幸いです。

ブロックチェーンゲームの今後の可能性について教えてください

昔はオンラインゲーム、オフラインゲームと言い分けられていたと思うのですが、オンラインに繋がってないゲームがあったからオンラインゲームという言葉があったんです。今はほぼ全部オンライン繋がっているので、特段オンラインゲームと区別した言い方はしないと思うんですよ。 僕は同じようにブロックチェーンゲームは一般化していくと思っています。 例えば決済でUSDTやJPYCなど、ドルや日本円と同じ価値を持つものってあるんですが、それってただ単にポイントと同じで。ウェブマネーと似てるんですけどもそれが決済で使えるというだけです。

あとは特定のアイテムや特定のゲームの称号は、 NFT化して取り出せるとかは世界的にはむしろ一般的になってきました。今のパソコンゲーム、スマホゲームにそういうものがこうちょっとくっついてくるみたいなことは普通に起こり得るなという風に思ってます。 まとめるとブロックチェーンやNFTがゲームの世界に進出していくというのは、当たり前な流れだと考えています。

独自のトークンを発行している理由はなぜでしょうか?

正直ユーザーから100もらって90を還元するのって、別にトークン発行しなくてもできるんです。ただ、僕らはこれを配ることでコミュニティ化することを目指しています。 今回のコインムスメは残りの10を収益にするわけじゃなくて、残りの事業運営費で、法人として利益を貯めないんです。要するに、法人の収益は0です。じゃあどこで儲けるの?というと、このトークンの上昇率が関係してきます。 僕自身も出資して、給料をもらわずにこのトークンをもらっています。そのトークンが値上がりすることで、僕自身や僕の会社じゃなくて、トークンを購入したチーム全員が儲かるという仕組みになっています。なので株主も運営もユーザーも、同じ船に乗ってるわけですよ。

今出たばかりのゲームだし、この通貨値上がりするかもしれないって買ってくれる人だったり純粋にゲームをプレイしてコインもらって売る人もいたりとか、いろんな人がいるんですけども、それも含めてコミュニティだと思っています。 僕らは1年以上かけてかなり丁寧にコミュニティを作ってきました。儲けよう、という体験だけではなく、このコミュニティに属して、このムスメちゃんを応援して、応援することが楽しいって思ってくれてるんです。それがすごく大事なんです。

コインムスメ主体でポーカー業界やプレイヤーにスポンサーをされているのを拝見しましたが、これまでどのような取り組みがありましたか?

岡本詩菜さんとは昔からの知り合いで、去年の名人戦の時に来年1つステーキングしてもらえますか?と言ってもらって。昔からの後輩なんで断れなくて、WSOPをまるっとステーキングしたら、優勝されて嬉しい驚きでした。 せっかくだからコインムスメの宣伝にパーカーを着てもらったら、本当にうまくいったんで、 ラッキーでしたね。

結果的に、ここまでコインムスメを作ってみて、改めてポーカー業界と相性がいいと思うので、来年以降は大会を主催したいと思っています。今年の名人戦でもコインムスメのトーナメントをフリーロールでやらせていただきます。 さっき話したコインムスメのトークンを、賞金として持ってもらって、コミュニティに入ってもらう。もちろんそれは売ってもいいし、持っててもらってもいいんですけども、1回持つとやっぱり気になるし、ゲームに触れるきっかけになれば嬉しいです。

今後のコインムスメのアップデート情報など、今後の展開について教えてください。

ゲームの機能拡張だったり、新キャラが出たり、そういうのは当たり前にやっていくのですが、 来年以降はLINEとの取り組みが1番目玉になると思っています。LINEを通じてより簡単に課金や換金ができるようになります。  実際に体験としてゲームをプレイして、『こうやってお金が増えるんだ!』という経験を一巡しないと、このゲームを理解してもらえないと思うんですよ。  中身もよくわからないまま、ウェブサイト繋いで3万円払ってプレイするのは怖いじゃないですか。だから、そこをすでに1周した人が『このゲーム良かったよ』って広めてくれたりとか、3万円じゃなくて、初めは1,000円、2,000円から入って、なんだったら無料プレイから入って、お試しがしっかりできたら、広がりやすいなと思ってるので、ゲームの分かりやすさってところをブラッシュアップしていきたいです。

LINEの中で課金も換金が出来るようになると、結構色々変わってくんじゃないかなと思ってます。もらった賞金でビットコインを買えたりするとすごい体験価値としてはいいのかなと。 そういった意味も含めて今後伸びていくと思ってトークン買ってる人もいるので、トークンにもし興味があったら買ってもらっても全然いいですし、ただゲームをプレイしてもらってももちろん嬉しいです。

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ポーカーピックスの編集部「ポーカーのすべてをあなたに」をコンセプトにポーカーのオリジナルコンテンツを執筆。現役プロプレイヤーやディーラーなど幅広い視点でポーカーの魅力を発信する。

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