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【大全】知っておきたいデジタルポーカー用語

みなさんこんにちは!ポーカーしていますか?昨今では、デジタル上でのポーカーも増えてきました。デジタルのポーカーには独特な用語があります。実はよくわからない…なんて単語はありませんか?今回は、そのような単語をピックアップしてご紹介いたします。ポーカーメディアPOKER PICKSがお届けします。

ゲーム名


AoF (All-in or Fold)
最大4人で行うゲームです。配られたハンドに対して文字通りAll-inかFoldしかアクションを選べません。ゲームによってはクワッズ以上の役でジャックポットが当たることがあり、よりエキサイティングなプレイが楽しめます。2枚の場合はプリフロップから、4枚の場合はフロップが開かれた状態でプレイをします

Spins
3人もしくは6人でプレイする賞金をルーレットで決めるタイプのシットアンドゴー形式のゲームです。参加費に対し2倍から最大10,000倍の賞金となる可能性があり、高配当が出た場合には全員に配られます。ゲームによってはSpin&●●などと言われます。

●● NL
キャッシュゲームにおけるレートを意味します。”NL”とはNo Limitの略で、●●の部分にはBBのレートが入り、慣例単位はセントで表記します。例えば、2NLであれば0.01$/0.02$を意味します。

Rake (●●bb cap)
レーキ、つまり、手数料のことです。キャッシュゲームはハンドごとにレーキを取っており、各ハンドにおけるPotの5-10%が胴元に入ってから勝利プレイヤーに入ります。このとき、大きいPotだとプレイヤーが大きく損してしまうので、通常、胴元が取る手数料の上限がbb数で定められており、これを●●bb capと呼びます。例えば、10% 4bb capであれば40bb potで4bbの上限に到達するので、40bb以上のpotになった場合は、どれだけ大きなpotになっても4bbしか取られないということです。

スタッツ


VPIP (Voluntarily Put Chips In Pot)
ポットにチップを入れた割合のことです。プリフロップからレイズやコールをしたときにカウントされます。キャッシュゲームとトーナメントゲームでVPIPは変わり、キャッシュであれば18%-25%程度、トーナメントであれば20-30%前後の人が多い傾向にあります。テーブルに座っている人数に応じてVPIPは変化するので参考程度となるケースもあります。

PFR (Preflop raise ratio)
プリフロップでのレイズ率です。VPIPと一緒に評価します。VPIPが高く、PFRが低い人はあまりレイズをしない人です。一方、VPIPが低く、PFRが高い人は参加するときには必ずレイズをする人になります。PFRはVPIPを超えません。

ATS (Attempt to Steal)
ブラインドのスチールを試みた割合を意味します。数値が高くなるほど、レイズによるスチールを試みてくるプレイヤーということです。35-40%くらいのプレイヤーが多いです。

Fold to Steal
上記のスチールにどれだけ降りるか(ブラインドを諦めるか)の指標です。
スチールに抵抗しない人はこの値が高値を示す傾向にあります。積極的にスチールを狙いにいきましょう。

3bet%
3ベットをする割合です。そのプレイヤーがどれほどアグレッシブにリレイズを仕掛けてくるかの指標になります。キャッシュであれば10%前後になることが多いと思われます。しかし、頻度が低い数値なので信頼するに足るにはそのプレイヤーと1,000ハンド以上対戦する必要があります。

Fold to 3bet%
3betにFoldする割合です。通常、オープンレイズした人が3betにどれだけ降りるかを意味します。オープンの有無に関わらず3betに降りた割合を意味する場合もありますのでFold to 3bet% after raiseと書かれることもあります。その場合、Fold to 3bet%とFold to 3bet% after raiseは異なる値を示しますので注意してください。

CB (Continuation Bet)%
プリフロップで取ったアグレッションから継続してBetをする割合です。フロップのCB%は多くの人は60%-70%あたりになりますが、IPとOOPではOOPの方がCB%は低くなることに注意が必要です。ターン、リバーにおいても継続するものをそれぞれターンCB%、リバーCB%と呼びます。

Fold to CB%
CBに降りる割合です。フロップにおけるFold to CB%は60%前後と言われていますが、ポジションによって異なるので解釈には注意が必要です。

Raise CB%
CBに対してレイズする割合です。プレイスタイルに応じて変わりますが、平均すると8-12%あたりになることが多いと思われます。

WTSD (went to showdown)
フロップを見た後にショーダウンまで到達する頻度を示したものです。フロップに10回参加して、そのうち4回でショーダウンまで到達すれば、WTSD 40%と表現されます。後述のW$SDとWWSDと合わせて評価することで相手の傾向を推察できます。

W$SD (Won Money At Showdown)
ショーダウンまで行った際にどれくらいの頻度でPotを取っているかを評価する割合です。49%-55%程度が適正とされていますが、WTSDと合わせて評価することで意味を持ちます。
例えば、WTSD30%でW$SD80%のプレイヤーがいた場合は、強い手でのみでしたショーダウンまで行かない可能性が傾向の1つとして考えられます。

WWSD (Won When Saw Flop)
フロップを見に行ったハンドのうちどれくらいの頻度でPotを取っているかを評価する割合です。W$SDと違う部分はWWSDはショーダウンする前に取ったPotも計算に入れている点です。
例えば、WTSDが30%でWWSDが70%のプレイヤーがいた場合は、フロップからショーダウンまでの間に多くのアクションをしてPotを取っている可能性が考えられます。

TAF (Total Aggression Factor)
フロップ以降においてアグレッションを示す指標の一つです。TAFは次の式で求められます。

TAF=(べットの回数+レイズの回数)/コールの回数

コールの数に対する比なので、ベットのレイズもする上にタフにコールしてくる人は意外と外れ値にならないので注意が必要です。下記に説明するAgg%と一緒に判断することが大切です。

Agg%
フロップ以降においてアグレッションを示す指標の一つです。ベットとレイズの割合を示します。Agg%は次の式で求められます。

Agg%=(bet+raise)/(bet+raise+call+fold)

TAFと合わせて評価しましょう。

収支


キャッシュゲームをする際に、収支をつけることは重要です。今回はキャッシュにおいて収支をつける際によく使われる用語を紹介いたします。

実力を評価する指標

実力を評価する際には専用のソフトを使用します。今回はPoker Tracker 4と呼ばれるソフトで確認できる内容を紹介いたします。他のソフトでも確認できる内容は大差ないため、こちらをご理解いただければ問題ないと思います。

引用:Poker Tracker 4(PokerTracker)

このグラフはポーカーにおける収支を示すグラフです。グラフが4本あり、イマイチわかりづらいかと思います。ここでは、このグラフでよく注目する点をご紹介いたします。

bb/100hand (bb/hr)
平均どれくらい勝っているかを評価する指標です。100ハンドあたりの平均にすることで、運ではなく実力でどれくらい勝っているかを評価することができます。レーキを差し引いて100ハンドあたり6bb勝っていればそのレートでは勝ち組と言えます。bb/hrは1時間あたりで平均を取ったものです。ただし、少ないハンド数だと上振れに過ぎない可能性もあるため過信は禁物です。

実収支線 (BB won/cash won)
実際のPotの総合収支グラフです。レーキを差し引く前で計算した収支をつける場合とレーキを差し引いた収支をつける場合があります。どちらで収支をつけているかは理解しておきましょう。上記のグラフでは緑の線が実収支線になります。

EV線 (All-in Adj won)
ショーダウンになった際のPotをエクイティで分配した期待値で割ったグラフです。例えば、AAが配られ、プリフロップでオールインになり200bbpot勝負相手がKKだったとします。このとき、AAは81.06%で勝ち、18.55%で負け、0.38%で引き分けとなります。(計算を簡便にするためにブラインドは無視します)
したがって、EVはこのように計算します。

EV=+100x0.8106(勝ち分)-100x0.1855(負け分)=+62.51bb

途中で降りたり、降ろしたりしたハンドは取ったハンド、リバーでショーダウンとなったハンドは捲り目がないので、全て反映されます。
実収支線とEV線が離れた場合は、期待値より上振れた/下振れたと評価します。上記グラフでは黄色の線がEV線になります。

青線 (BB/cash won with showdown)
ショーダウンで取ったPotの収支グラフです。このグラフが過剰に下がっている場合は、コールしすぎ、強くないハンドでベットしすぎなどが考えられます。上記の線では青色の線を指します。グラフの色から青線ともいわれます。しっかりとしたバリューベットや適切なブラフキャッチで青線を伸ばして勝ちに行く人を青線ポーカーと呼びます。

赤線 (non-showdown)
ショーダウンまで行かないで取ったPotの収支グラフです。過剰に下がっている場合には、過度に降ろされているなどが考えられます。上記グラフでは赤色の線を指します。グラフの色から赤線ともいわれます。アグレッシブに相手を降ろして赤線を伸ばして勝ちに行く人を赤線ポーカーと呼びます。このグラフは相当な赤線ポーカーをしていることがわかります。

▼トーナメントにおいて使用される指標

トーナメントは、大型大会に優勝することが強さの指標とされる傾向にあります。しかし、トーナメントにおいても長期的に見た強さの指標があり、そちらの評価の方が実力を正しく評価する上では重要です。

ROI (Return On Investment)

ROIはトーナメントにおいて実力を評価する上で重要な指標です。ROIは以下のように算出します。

(獲得賞金総額-バイイン総額 / バイイン総額 )× 100

例えば、10ドルのバイインのトーナメントに3回エントリーして42ドルを手にしたとします。その場合は

ROI=(42-30)/30×100で40%になります。平均して、ROIがプラスになればバンクロールは右肩上がりで上昇していきます。

まとめ


いかがでしたでしょうか。今回はポーカーをデジタルから取り組むにあたって知っておくと便利なワードを紹介いたしました。スタッツが読めると戦略に幅が広がり、ポーカーがより楽しくなります。今回紹介した用語はほんの一部に過ぎません。ご自身でも必要になった単語を調べてみてください。

※当記事は実際の金銭をかけたオンラインゲームを推奨するものではありません

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ポーカーピックスの編集部「ポーカーのすべてをあなたに」をコンセプトにポーカーのオリジナルコンテンツを執筆。現役プロプレイヤーやディーラーなど幅広い視点でポーカーの魅力を発信する。

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