
「ポーカーやってる時の私、メンヘラだなって思う」WSOPブレスレットホルダー岡本詩菜 Part2
2023年WSOPレディース準優勝で注目を浴び、さらには2024年WSOPレディース優勝で世界1の称号を手にいれたその才色兼備で脚光を浴び続けるポーカープレイヤー、岡本詩菜さん。ポーカー界に新たな光をもたらしている彼女の魅力と本音に迫ります。(当記事は2024年WSOPレディース優勝前に取材を行っております)ポーカーメディアPOKER PICKSがお届けします。
ポーカーの勉強方法

どうやってポーカーを勉強していますか?

トーナメントに関してはGTO Wizardのブログを読んでいます。

トーナメントにもキャッシュゲームを通じるGTO戦略に関しては友達と勉強会をしてることが多いです。

勉強会はどんな風にしているんですか?

何かしらのプレーを見て、それの均衡解を見て「GTOだとこうアクションするよね」って確認して。その後レンジを見て「GTOはこうだけど実際のアクションっていうのはこういう風にやってるよね、じゃあこういう風にアジャストしていくのが実際のプレーを見据えた上で有効な解だよね」っていう風に議論しています。
GTOを勉強して、その上で実際にアジャストする方法まで勉強するっていう感じ。

素敵なお友達がいらっしゃるんですね!

ポーカー界は人の繋がりが大事だなと思っています。まだこういう風なメディアとかポータルサイトがないっていうのもあって、一緒に勉強できるような友達とどれだけ繋がれるかが上達する上では大事だと思ってるので、それは運が良かったかな。
今後のポーカー

今後もトーナメントに力を入れていく予定ですか?

キャッシュゲームかトーナメントか、っていうのは自分の中でも迷走しているところです。

私は自分が強くなっているという実感を持てることが楽しいと思っていますし、ポーカーのゲーム性自体も好きです。だから、分散が少なくて自分の努力が結果として表れやすい、強くなっていることを実感しやすいという意味ではキャッシュゲームの方が楽しい。

一方で、トーナメントで優勝するっていう名誉はもちろん魅力と感じているし、正直フィーチャーされるメリットも感じていて・・

どちらにも魅力があるんですね!

はい、どっちがやりたいかっていうのは自分の中でも決まってないです!ただ両方挑戦していこうという気持ちがあります!
メンヘラメイカーなポーカー沼

他のボードゲームではなくポーカーをする理由は何ですか?

私がポーカーをする理由は、まず1個、結構大きいのは、シンプルにかっこいいから。
ボードゲームって誰かの家で床に置いて、すごろくみたいにするものが多いんですけど、ポーカーは大きい会場で、沢山人がいて、チップやトランプもかっこいい。しかも競技としてお金を稼げる。


見た目とか設備のかっこよさ、確かに他のボードゲームから抜きん出ていますよね。

ゲーム性としては、こんなに運の要素が大きいのにこんなに勉強しなきゃいけないことがいっぱいあるっていう運とスキルのバランスの良さは他のゲームにはあまりないと思っています。
ポーカーは本当に奥が深いって思います。

運要素がお好きなら、他のサイドギャンブルもするんですか?

ポーカーの運に左右されるっていう要素は好きだけど、ギャンブルはあまり好まないですね・・
ポーカーに含まれてるギャンブル要素って、なんか自分を「メンヘラ」にさせるみたいなところがあって。(笑)
こんなにソフトを使ったりとかして頑張って勉強してるのに最後は報われないこともあるし、もちろんその逆もあって。

それでティルトすることもあるけど、でも長期的にはそういう風にティルトさせられてるからこそ没頭させられてるっていう感じです(笑)

ティルトさせられることもポーカーの魅力の一つなんですね(笑)

でも、だからこそポーカーの勉強は楽しいですね。
朝起きて、今はそんな仕事もないので「今日も勉強ができる!」みたいな気持ちで、今日も楽しいみたいな気持ち。

勉強して楽しいって思うのは特にキャッシュゲームに対して感じることの方が大きくて、成果が目に見えやすい。自分がやったことがすぐ成果に見えるっていうのは、自己実現欲求を満たしてくれます。
あとはやっぱり勉強してる人ってあんまりいないので、ちょっと勉強しただけで相対的にすごく強くなれる。
勉強は多分苦手じゃないと思うので、自分が苦手じゃないことをちょっとやって、あとは歪みがあるとはいえ優勝したら注目してもらえる。まだまだありがたい業界だなって思います(笑)


家庭との両立が難しいとよく耳にする「ポーカープレイヤーの結婚観」についてお聞きしたく・・いかがでしょうか?

私は「一生ポーカーできないか」or「一生結婚できないか」だったら
「一生ポーカーできない方がいい」
と思ってます!

意外です(笑)
失礼かもですが、真逆のイメージでした。

「男に興味ないでしょ」みたいな感じでみんなに言われますね。
だからこういった場も借りて「そんなことない!」って主張しています(笑)
今後の目標

普段のプレイ中の鬼気迫る姿とは別な素顔を知れてびっくりです!
今後のポーカーにおける目標はありますか?

それもやっぱり「強くなりたい」しかないですね。

トーナメントに関して言うと、優勝というのは目指すものというよりは、賞金期待値の高いアクションを取り続けて、かつ運がよければ取れるものっていう風にしか思ってないので。
「このトーナメントでブレスレット取りたい!」というよりは、勝率を上げて行きたいですね。

憧れの大会などはありますか?

私はEPTが好きなのでEPTのメインイベントとかを獲れたら嬉しいですね。EPTは鉄強揃いのイメージがあるし、会場とかもすごくかっこいいので。出来れば WSOPのブレスレットも欲しいし、欲しいで言ったらキリはないですけど。(笑)


キャッシュゲームでの目標はありますか?

キャッシュゲームも、ゲームへの理解を深めて強くなりたいっていう目標しかないです。ただ、キャッシュゲームは順当にやっていけばちゃんとステークスが上がるもんだと思ってるので、ラスベガスの$10-$20ぐらいは勝ち越せるぐらいにはなりたいっていうのが短期的な目標です。
読者に伝えたいこと

女性プレイヤーに伝えたいことやアドバイスはありますか?

本音で話すと女性プレイヤーが強くなるのはめっちゃ簡単だと思っています。
男女比率が、女性が圧倒的に少ないので、正直女性は周りの男性に教えてもらいやすいと思っています(笑)
だから、その「教えてもらう人」を見誤らない。
それは本人のセンスに任せるしかないんですけど。でも絶対男性よりは教えてもらえる環境っていうのは整いやすいと思っていて。

頑張れる環境もあるし、注目されたい女性プレイヤーならば相性がいいと思ってるので挑戦してみて良いと思ってます。


最後に、ポーカー界全体に伝えたいことはありますか?

ポーカーというゲームに真摯に向き合うのであれば、「優勝しか意味がない」という思想はなくして欲しい。
トーナメントもキャッシュゲームも金銭期待値が最も高いアクションをとることを目標としてゲーム戦略が研究されているので、ポーカーというゲーム自体が好きなのであれば、賞金期待値を追うことが美徳と思えるようになってほしい。
それはつまりトーナメントでいうと、2位以下の賞金のことも考えてプレイすることであって、優勝だけを目指すことではないです。

ただ一方でポーカーに求めるものは当然個人の自由ですし、特に日本の大型大会は賞金配分が特殊なので優勝に大きな価値を置く思想になるのは当然だと思います。
優勝に賞金とは別の名誉的価値を感じるのは当然のことだと思いますが、あくまで私としては「賞金期待値を追うことがトーナメントというゲームの本質」だと思ってるので、そう思える人が増えたら嬉しいなと思ってます。
めちゃめちゃ思想強いんですけど(笑)


もう一点は、「ポーカーに正解はない」なんてことはない、ということです。
相手がゲーム理論的に正しいアクションを完璧に再現できる人であれば、同じ状況(ボード、ハンド、ポジション)で複数のアクションが正解になり得ますが、完璧に再現できる人なんてほぼいません。
皆何かしらのリークを抱えており、そのリークを突いて最大限期待値を高めようとすると、正解のアクションというものが存在します。
初対面の相手でもそれまでのプレイで癖は見つかるでしょうし、たとえテーブルについたばかりでアクションを見ていなくてもフィールド全体のリークの傾向、更に言えばその人の見た目などからもなんとなく傾向を掴めることがあります。

今日しばしばプレイ批判が話題になり、その度に「プレイは自由」という話にもなりますが、それは「プレイに正解がない」ということとは違います。絶対その時点の情報から導き出せる正解のプレイというのは存在するので、それを考えることを放棄しないでほしいです。

メッセージありがとうございます!これからの活躍も期待しております。










